内容説明
二〇〇四年一月より、満月の晩になると、立川志の輔と茂山家が競演したライブ「満月の会」が行われた。本書「満月のわらい」は、この「満月の会」の実現するまでのメーキング、志の輔と茂山家の人々との愉快なやりとりを、写真と文章で紹介しながら、落語と狂言のコラボレーション、そして志の輔の落語と狂言に対する想いを綴ったものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
20
志の輔師匠と大蔵流の面々との対談、当然ながら群を抜いて面白いのが4世千作。あの溢れるような笑みが懐かしい。いっとき毎月のように狂言を楽しんで七五三先生に手ほどきしていただいた身としては、ちょうどその頃に刊行されたこの本を知らなかったのが悔やまれる。久しぶりにお豆腐狂言が見たくなった。2024/05/22
funkypunkyempty
1
★★★★☆ 全く縁のない「狂言」を志の輔が間に入ることでグッと距離が近くなった気がする。あっという間に読了。面白かった✨2021/10/19
みにころ
1
茂山千作さんを一度見てみたくなりにけり(^^)茂山さんとこと野村さんトコの違いも書かれていて、いちど検証してみたくなった。2012/11/04
kanata
0
「師匠の精神は追随するけれども、行動は追随しない方がいい(P250)」その結果の落語をやるためのハコ、空間探しだったんだなあ。/写真がふんだんに載った志の輔本。狂言師で人間国宝の茂山千作氏との対談では、タバコ談義が。千作氏の関西のお笑い(落語)を憂える姿も。茂山家やよそからきた狂言の人たちとの対談では若くてこれからを担う人たちの笑いについての話。観たことあるなかでは野村家で萬斎と万作さんしか知らないんだけど、狂言のおかしみについてまた考えさせられた。2017/02/04