内容説明
戦後まもなく始まった結婚生活当初から夫のすさまじい暴力にさらされ、二十年近い逃避行を経て、ようやく平穏な日々をとりもどした多香子。「いっそ死んでしまいたい」―。それでも踏みとどまることができたのは、子供たちの存在だった。逃げる先々で出会った人たちの善意に助けられながら力強く生きぬき、ついに自分の人生と子供たちをとりもどす。“ドメスティック・バイオレンス法制定以前”を生きぬいた女性の軌跡。
目次
序章 脱出
第1章 結婚は女の墓場
第2章 嵐の前、海の凪
第3章 曲がり角
第4章 生きなおす日々
終章 笑い話
著者等紹介
河原恵子[カワハラケイコ]
1929年(昭和4)生まれ。神奈川県在住
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