内容説明
亡骸が人生を語りかけてくる。無数の検死にたずさわった警察医が、人の世の哀れさ、命の尊さをつづった信念のエッセイ集。
目次
検死ということ
悲しみの世代
若い身空
哀れな運命
地獄を見た女
鬼子母神
孤独な死
悪夢
個人識別
三門〔ほか〕
著者等紹介
人見〓洙[ヒトミケイシュ]
1911年12月、韓国・釜山に生まれる。昭和医専(現昭和大学医学部)卒。京城帝国大学にて研究。警察医、病院長など歴任。引き揚げ後、京都府福知山市で開業。福知山市議会議員、福知山医師会会長、京都府医師会副会長、診療報酬審査会会長のほか、市体育協会会長など各種委員会および団体の長、理事などを多数歴任。1982年、勲五等双光旭日章受章。1984年、文部大臣表彰受賞。随筆、紀行文の名手として知られ、著書にエッセイ集『やぶの寝言』三部作がある。2000年12月没
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