感想・レビュー
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introduction
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旧家に嫁ぎ、屋敷に住み、金銭的には不自由しない生活だった伯母が90を過ぎて1人では暮らせなくなった。親族にも心を許さない中唯一心を開く姪二人が伯母のために奔走し、有料老人ホームに入所させるまでの大変さを描いたお話。お金はあっても生き方は買えないこと、行政は福祉などの権利は申請制度で知らざる者はその恩恵を被らないシステムになっていること、老後にはお金よりも人との繋がりが必要で「自分の棺桶の蓋の釘を自分で打てる人はいない」こと...老後の過ごし方は多様。こんな姪二人がいて本当に良かったねぇ。羨ましい。2020/09/13