内容説明
台湾に生まれ、13歳までこの地で何不自由なく過ごした著者は、敗戦後、日本に引き揚げ、余儀なくされた逆境の中で現実の厳しさを味わう―。文字通り“二つの故郷”を持つ著者が、昔の記憶を丹念に辿り、それぞれの生活体験を赤裸々に描く…。
目次
第1章 豊かな陽光の下で(麗しき島;生誕の地;台湾の古都;思い出に富む町)
第2章 嵐をくぐり抜けて(故国の空気;父祖の地;花の都)
第3章 それから(故郷の春景色;荒城の町;新産都の町)
著者等紹介
溝口啓二郎[ミゾグチケイジロウ]
昭和7年4月、台湾台北市に生まれる。昭和42年3月、東京外国語大学卒業。平成5年3月、大分県立高等学校定年退職。平成6年4月~平成15年3月、大学・専門学校で非常勤講師としてドイツ語を教える。平成8年、アメリカの大学でドクター(文学)の学位を取得。大分市在住
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