内容説明
大きな無感動に蔽われたこの時代ほんとうの「悲しみ」や「涙」の復権を問い、「神を信じる人は、信じない人より下位にある」ことを肝に銘じつつ、宗教者として同時代の人々に贈るいのちの挨拶。
目次
第１章 同時代への挨拶（悲しみは、復権するのか―山田太一の世界から；神を信じて、人よりも下位にある―吉本隆明における宗派を超えた神；猿まねのような求道―夏目漱石『門』の求道姿勢 ほか）
第２章 同時代への洞察―宮沢賢治の作品から（賢治の心の奥底―「雨ニモマケズ…」；物語の現代的意味―『猫の事務所』；自己犠牲の問題―『よだかの星』 ほか）
第３章 同時代を生きるために（社会変動の中で、主に従う；宗教改革の原動力に向かって；聖書の中には、一つの新しい世界がある ほか）
著者等紹介
佐藤菊男［サトウキクオ］
１９３６年宮城県生まれ。１９６４年関東学院大学大学院組織神学専攻修了。１９７１年‐７２年米国セントラル・バプテスト神学校（留学）。１９９６年‐２０００年明治学院大学非常勤講師。１９６５年‐１９７５年塩竈キリスト教会牧師（宮城県）。１９７５年‐１９９４年盛岡仙北町キリスト教会牧師（岩手県）。１９９９年‐２００２年聖路教会牧師（横浜市）
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