獅子の棲む国

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835549583
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

57
それでも死ななかった会津の魂が、これほどまでに眩しいものだったとは…今は感動で心の震えが止まらない。嘗てこんなに人の想いに惚れたことはあっただろうか。血涙で染まった会津の地、絶望と厭世観に支配された敗れし者たちの声無き叫び。家族が、仲間が、次々と犠牲になっていく地獄。それでも見せしめにされた侮辱にも負けず、理不尽な要求にも耐え忍び、「国賊」という汚名を雪ぐ日が来ることを信じて粛々と時を待つ。元会津藩士・山川大蔵に元新選組隊士・斎藤一の役割と活躍を中心に、新政府の内乱、そして西南戦争が描かれた傑作歴史小説。2022/02/26

ねずみこ

10
敗者目線の明治維新。戊辰後の会津の人々の悲惨な生活や苦悩が描かれています。メインは山川浩ですが、ちょいちょい出てくる藤田五郎がいいです。そもそも斎藤一が好きなので読みました。最初の奥様やそさん、時尾さんとのエピソードもよかったです。そこらへんは普通の男でした。大久保と同居し川路の部下。密偵ぶりはやはりかっこよかったです。2013/01/10

みちとも

10
『会津』と聞くといつでも心に一抹の痛みを感じます。冒頭、戊辰の章では容保公、梶原さんの悲痛な叫びに涙が…。 お前だけは日の当たる道をと願う藩士の願いを受けて、会津の光たれと常に悩み続ける山川さんの生き方が印象的です。 大久保さんはぶれない人。『氷塊 大久保利通』をまた読みたくなりました。 秋山さんの小説には色んなところで斉藤さんがいい味出してますが、この本の斉藤さんと大久保さんのやり取りも面白い!2011/09/10

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

10
戊辰戦争に敗れ、政権交代の生け贄にされた会津藩の悲劇と再生への苦難の道のり! 落城当時24歳の若さで軍事総督を任されていた山川大蔵を中心に、東北・斗南藩への強制移住、廃藩置県による藩の消滅、西南戦争の勃発でついに官軍側として薩摩と戦うまでの群像劇。 「我らは国賊にはあらず」という想いが、会津藩士たちの不屈の魂を支えていたのがよく分かり、何度も目頭が熱くなった! 飄々とした斎藤一も度々登場。浅田次郎『一刀斎夢録』を読んでいたから状況が理解しやすかった。 市村鉄之助との邂逅シーンは…涙☆ 2011/05/04

キミコ

9
面白かった!!!もうみんなかっこよくってもう!もう!様々な会津藩士達の想いで、胸がぐっとなったり、手に汗を握ってよみました。山川浩のファンになりました。大久保と斉藤が一緒に住んでいる時の掛け合いとか髭エピソードは最高に笑えました。福島出身なのに知らないことばかりでとても勉強になりました。2010/10/07

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