内容説明
京都のある貧農の家に生まれた千津は、辛く苦しい少女時代を経て、叔母のもとに引き取られる。叔母は京都・祇園で小さな酒場を営んでいた。店を手伝いながら幸せな日々を送る千津。やがて、そこの客で実直そうな男に見初められ結婚。一女を儲けるが、姑の嫌がらせにより離婚を余儀なくされる。そして…。貧農の家に生まれた主人公の懸命に生きた人生を、育ての親である叔母との交流を絡めて描く。
著者等紹介
佐々木邦彦[ササキクニヒコ]
大正15年3月13日生まれ。京都府出身。立命館専門学校中退。京都大学にて事務官として勤務
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