内容説明
敗戦という負い目を持ちながら、昭和30年12月3日に誕生した大津プリズン。日本の裁判所で判決を受けた米国軍人等外国人受刑者の日本における唯一の特別な刑務所であった。その半世紀にわたる歴史の中での悲喜交々を描いた渾身の作。
目次
プリズン苦悩の夜明け
退去命令は出た
大津プリズン勤務
怒りと窮乏
腹一杯飯を食うのは違法行為
組織の準備
大津プリズンの誕生
挑発が始まった
動きが出た
大晦日の夜は漫画で終わった〔ほか〕
著者等紹介
萩原近造[ハギハラチカゾウ]
昭和3年(1928)山梨県に生まれる。昭和18年、第2期海軍特年兵として海軍に入り砲術学校卒業後、駆逐艦「ひびき」に乗り込む。神奈川大学第二法経学部卒業。昭和23年、法務事務官看守として横浜刑務所勤務を拝命し、昭和60年に定年退職。平成14年5月、勲6等瑞宝章を拝受。潮文社募集エッセイに採用され、『心に残るとっておきの話』に掲載、小学館募集エッセイに採用され、『私と母』にも掲載される。現在、行政書士
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