内容説明
大阪のあるアルコール依存症専用の病棟で繰り広げられる、愛すべき懲りない仲間と、この「病」を通して、本当の自分のすべてを素直に受け入れ、再生する出発の物語。
目次
第1章 途切れた記憶
第2章 とまどいの日々
第3章 止まらない回転木馬
第4章 蝋でできた翼
終章 めぐる想い
著者等紹介
謙鷹隆作[カネタカリュウサク]
1963年4月7日生まれ。出身地、大阪。年齢39歳
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感想・レビュー
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kera1019
6
酒をやめなければ死んでしまうという事や断酒してから知った喜びなど、痛いほどわかっててもスリップしてしまう依存症という病気。入退院を繰り返し、何度敗北感を味わっても「酒」から逃げられなくなってしまうのは「意思の力」ではどうしようもない病気だから。依存症という病気は一人では治す事が本当に難しい病気で、断酒会やAA、病院のスタッフ、何より家族の協力や支えが必要なんやなぁと思う。2014/10/18
yuki
0
約30年前のアルコール病棟なので治療方針なり雰囲気が今とは違う。あとはどこまでフィクションかは分からないが医療者全般的に高圧的。今の時代で「また閉じ込めるわよ」なんて言ったら大問題。 昔のアルコール治療と割り切ってみることができれば教材として使える。あと昔はAAじゃなくてAFって呼ばれてたのかな? 2021/04/08