内容説明
最愛の息子、そして娘と、次々に受けた障害告知は、筋肉もなく鎧すらつけられない無防備な心に、深い傷跡を残しました。自責の念にかられ、自己実現を握り潰し、生涯をかけ償おうと後ろへ向かう日々。しかしそれは、何気ない日常を文章にしたためる行為により、徐々に癒され、再生されたのです。保育士と母が子の内面に眼をこらし解き明かす育児小説。
著者等紹介
栗原麻理[クリハラマリ]
1959年8月25日岡山県に生まれる。京都市立芸術大学美術学部デザイン科卒業。デザイナーとしてシャープ株式会社、株式会社前田デザインアソシエーツに勤務。1978年毎日新聞社賞、1982年京都市長賞、1987年ニューヨークアートディレクターズクラブ賞等を受賞。1984年~2002年関西ガラスアーティスト集団『自由人の会』メンバー
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