内容説明
人としての苦悩と歓喜、煩悩と無常、真実と偽り―丹波にひっそりと佇む寺。ここで幾多の人が出会い、別れ、また、幾多の人が新たな再会を果たす。寺の娘、お楓の運命の糸を紡ぐ、感動の連作時代小説。
著者等紹介
中松弘子[ナカマツヒロコ]
昭和6年、阿波半田町に出生。父の転勤に伴い、この物語の舞台となった達身寺に近い丹波氷上町で成長。女学校卒業後、尼崎市立保育所の保母として、また共働き主婦として多忙に過ごし、現在は明石市に在住。五十歳で退職後、青春期から続けている短歌のほかに、書道と児童文学に親しむ。朝日カルチャー丸川教室児童文学研究科解散後は級友旧友と同人誌『花』を発行、研鑽を続け、仲間の支えもあり、夫の職場の大橋画伯の仏像画に触発された作品群を書き継ぐ。日本児童文学者協会会員
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