内容説明
日本人の二人に一人は「がん」を発病する現代、がん治療の現場では患者不在の医療が繰り返され、多くの進行がん患者が“難民化”している。患者が望んでいる本当の治療とは何か。ひたむきに、そして前向きに共にがんと闘う患者と医師の実践を追いながら、今後のがん治療はどう変わるべきかを浮き彫りにする話題のリポート。
目次
プロローグ 抗がん剤治療本当の問題とは
1章 ある患者と医師の新しい闘い方―「進行がん」に真正面から挑む
2章 これほど違うアメリカのがん治療―医師ではなく患者が主役の治療とは
3章 入院せず、副作用も抑えたい―普通に生活しながら効果的な治療をめざす
4章 患者の意思が治療を発展させる―新薬の開発をスピード・アップせよ
5章 いま、日本の医療に問われているもの―患者と医師の新しい関係を築く
著者等紹介
安斎尚志[アンザイヒサシ]
1957年生まれ。東京大学教育学部卒業後、NHKに入局。「生活ほっとモーニング」「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」などを担当。主な番組に『社会主義の20世紀』『大モンゴル』などのシリーズがある。「世紀を越えて」では『企業革命』『核兵器』『異邦人たちのニッポン』などを制作
松本康男[マツモトヤスオ]
1960年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NHKに入局。NHK特集『寺が消える』で地方の時代賞・奨励賞を受賞。89年、NHK番組制作局に異動後、「アイデア対決ロボットコンテスト」「NHKスペシャル」などを担当。『驚異の小宇宙・人体III・遺伝子』『迷える心の風景』など科学ドキュメンタリーの制作にあたる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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