内容説明
多感な少年時代を戦中に過ごした孝平の想い出は、全て『軍歌』の中にある。B29の爆撃にさらされ、勤労動員に明け暮れた日々、それは一場の悪夢だった。戦後、夢は一転する。孝平は許婚のフサ江と上京、八百屋を足がかりに苦難の人生を歩く。二人を支えたのは、軍歌に代わって巷に流行った歌謡曲の数々だった。遠く家郷を離れ、健気に生きる若い二人をほのぼのと描いた、哀歓の人生の並木道の二部作。
著者等紹介
大川孝平[オオカワコウヘイ]
昭和4年1月、新潟県長岡市の農村に生まれる。昭和21年3月農業高校卒業、生家で農業に従事。昭和27年11月上京、大田区大森の八百屋の住み込み奉公に入る。昭和31年8月独立、八百屋を開業。昭和55年転職、観葉植物リース業始める
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