内容説明
21世紀になった今、なぜ卑弥呼が蘇ったのだろうか―。一つの偶然が次々と事件をひき起こし、人々を巻き込んでいく。山梨を舞台に繰り広げられる、人間の欲のぶつかり合いは、現代社会そのものを写しているかのようだ。知らず知らずのうちに心を独占するこの欲と、我々はどう付き合えばよいのか―。現代社会の影を光に変える物語が、いま始まる。新人作家が人間の深層心理をみごとに描いた、異色ミステリー。
著者等紹介
西田耕二[ニシダコウジ]
1955年、富山県に生まれる。東京造形大学造形学部絵画科油絵専攻卒業。広告代理店数社を経て、現在に至る。『鏡の中の卑弥呼』はデビュー作
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