内容説明
生まれながらにして、知的障害というハンディキャップを背負った我が子。そして、突然妻に襲いかかる病と死。悲しみのどん底へ突き落とされた私に、這い上がる勇気をくれたのは、娘の存在と、今は亡き妻の願いだった。娘を生涯守りぬくこと、それが妻の願いであったのだ。娘と２人、悲しみを乗り越え、誰もが生きやすい社会をめざして社会福祉事業に邁進するまでを描く、苛烈な人生の軌跡。
目次
小学校卒業そして、東京での就職
戦後の職場と青春の思い出
東京への復帰、そして結婚
中目黒の家にて第一子出産
転職／妻の卵巣摘出手術
退職、そして独立
中目黒の家を去る／子供の障害発覚
妻ユリ子の或る日の親孝行
永住地を大田区中央へ新築移転
わずかな安定期間〔ほか〕
著者等紹介
高橋寅彦［タカハシトラヒコ］
大正１５年山形県に生まれる。高等小学校卒業後東京（株）東亜製作所就職。夜間東品川東海青年学級中途退学。旧大日本帝国海軍平海兵団入団。終戦後港区日本オイルプンプ製造（株）勤務。昭和３４年独立し、高橋製作所設立。昭和４７年ナトリ精工株式会社に組織変更。主にオイルポンプ及び自動ドアー減速機の製造。平成８年ナトリ精工株式会社解散。平成１０年社会福祉法人東京都知的障害者育成会〈生活寮〉新築設立。現在、障害者の味方、いち個人
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