修羅はよみがえった―宮沢賢治没後七十年の展開(あゆみ)

修羅はよみがえった―宮沢賢治没後七十年の展開(あゆみ)

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  • サイズ A5判/ページ数 524p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784835480671
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

おれは一人の修羅なのだと断言した詩人の魂は1933年9月に天へとび去った。その後の70余年間にかれの作品と精神はどのように広く受容され、修羅が復活したかを明らかにする、貴重な記録文集。

目次

序章(宮沢賢治・等身大の実像を求めて;原稿とともに生きた宮澤清六―兄弟の絆 ほか)
第1章 「賢治像」の形成と評価の変遷(その一)(文芸面における「賢治像」の誕生;「賢治像」の形成―“宗教”的側面から ほか)
第2章 「賢治像」の形成と評価の変遷(その二)(筑摩書房昭和三十一年版・四十二年版『宮沢賢治全集』;『校本宮澤賢治全集』の成立 ほか)
第3章 「(財)宮沢賢治記念会」の発足から「宮沢賢治記念館」建設に至るまで(財団法人宮沢賢治記念会のあゆみ;「宮沢賢治記念館」の設立)
第4章 「宮沢賢治記念館」開館とその後(「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」「宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」の創設について;「宮沢賢治イーハトーブ館」の建設について ほか)
第5章 年譜(宮沢賢治没後年譜)
POST‐SCRIPTUM 宮沢賢治が託したもの―未来へのメッセージ(父の写経;宮沢賢治の学んだ盛岡高農 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大臣ぐサン

2
東北の片田舎の無名の詩人が、死後になってから国家を代表する程の大詩人に成長していったのはなぜか。その長年の疑問に本書が答えてくれた。賢治を語るには実弟宮沢清六を避けることはできない。驚くべきことに賢治の死の直後に清六は賢治全集の刊行を予告する。この無謀な試みは多くの理解者の協力であっという間に実現する。賢治の才能も非凡だが、その才能を信じる清六の才能もまた非凡。戦時中、兄の原稿を命がけで守った姿は肉親といえど常軌を逸している。徹底的に影に徹し兄の思想の普及に奔走した弟の生涯に改めて目を向けるべきである。2015/06/16

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