出版社内容情報
地球の環境問題を題材に、人間の愚かさを描いた名著が復刊!
復刊ドットコムのビッグネーム・シリーズ作品です。
『大造じいさんとガン』『片耳の大鹿』はじめ数々の名作を書き、多くの賞を受賞してきた椋鳩十の文と、『くじらのだいすけ』やブラティスラヴァ絵本原画展で金のりんご賞を受賞した『かぜのおまつり』など、多くの絵本をてがけてきた梶山俊夫の絵による名作絵本が、ついに復刊。
人間による自然破壊で住処を失った動物たちが、人間が捨てたゴミを集めて山を作り、移り住むことに。町がきれいになったと喜んだ人間は、またゴミを捨てて…。いつしか巨大なゴミの山脈が出来あがっていたが、山脈方向から風が吹くときの、その臭いときたら、鼻がよじれそう!
「自分たちが地球の上の王様だ」と勘違いした人間の愚かさと、その結果起きた地球の変化を、おもしろくも辛辣に描いた名著。
環境問題を学ぶときの読み聞かせに最適です!!
※本書は、1972年・あすなろ書房刊『におい山脈』を復刊するものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
小学5年国語『大造じいさんとガン』椋鳩十の関連で、椋鳩十の本を読み聞かせ▽人間が自分勝手に山を削って木を切るので、動物たちは住処をなくしてしまった。地球の動物たちが集まって動物会議をした。「自分たちだけの山を作ればいい」と結論付けた動物たちは、人間の捨てたゴミを集めて山を作る。動物たちがゴミを回収していくので地球はとてもきれいになって人間は喜ぶ。しかし多くのゴミ山脈から嫌な臭いがしてきた。しだいにゴミの山は腐り、大変なことになる▽長めの絵本だがドキドキして面白い。ロシアじゃなくソ連とか、語句が古い。2022/02/24
かお
8
現代の民話として作成された絵本。 自分たちの住み家である山を削り、壊していく人間達に怒った動物達は会議をする。人間の嫌いなゴミを集めて、自分達の山を作ることにした。嫌いな物に人間は近づくはずはない。町からゴミがキレイに無くなっていくので、人間はさらにゴミを出す。人間の出したゴミは集められ、世界中にゴミ山脈が出来た。動物は引っ越していき、害獣もいなくなったので、人間は大喜び。 しかし、ゴミ山脈からは酷い臭いと、メタンガスの発生で不吉な音が響き出す…。 環境問題、災害、怖くなってくる絵本😱 2023/04/30
sachiyo🐮牛乳
2
椋鳩十の描く環境問題がテーマの絵本。5年生にぴったり。人間の愚かさよ…。あすなろ書房のシリーズの他の作品も復刊してほしい。2024/04/20
教育文化経営学院
0
人間の身勝手さ。2023/06/19
オキャベツ
0
【きっかけ】読み聞かせ後に見せてもらう、マッチャン【感想】これすごい。ちょいと古さがまたよいのかな。2020/09/08