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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
78
偶然円谷プロの倉庫から発見された撮影日誌。本編・特撮という2班に別れそれぞれが2話撮り、タイトなスケジュールの中で朝から晩まで時には徹夜をしながら各話完成まで漕ぎ着ける。単に日誌を掲載しているだけなのに、そこからは正に帯にある様な「1967年、あの日、あの時、あの場所ー空想を造った男たち」の一日一日が見えてくる。この日にあのシーンを、実相寺監督にはスタッフも面食らったのかぁ、おっ!マヤとのシーンはオイラの5歳の誕生日じゃないか!等ととても感慨深い。そしてこの日誌をそのまま書籍とした英断、敬服いたしました。2020/04/02
keroppi
48
「ウルトラセブン」の撮影日誌。こんな記録が残っていたなんて。その日誌をそのまま何の脚色もせず掲載している。そこから見えてくる撮影現場の実態。朝から晩まで、時には朝まで、本編班と特撮班が毎日のように撮影し続けている。現場の熱気が伝わってくる。撮影されたシーンを思い出しながら、読み進めた。実相寺組の最初には、撮り方が特殊でスタッフが戸惑っている様子まで書かれている、特撮班の現場に、円谷さんがやって来たこともあるようだ。それにしても、この詳細な記録からも12話は削除されているのが、悲しい。2018/02/02
PAO
16
伝説の特撮ドラマ「ウルトラセブン」の撮影日誌の大部分が現存していただけですごいことだと思います。最初の数話の記録がないのは残念ですが、最終話の記録「クランクアップにふさわしく快晴に恵まれスタッフの動きも一段と充実…スタッフの皆さん大変おつかれさまでした。」という記事には厳しい日程と予算の限界をくぐり抜けてこの傑作を世に送り出した方々の熱気と思いが今なお伝わってくる様です。放送時より更に高い評価を現在受ける「セブン」に注ぎ込まれた思いと事実を伝える貴重な資料の50年の時を超えての出版!ありがとうございます。2018/04/30
りゃーん
4
俺もそうとうに特撮ファンで、セブンを愛しているが、当時の本編・特技の撮影日報が発掘されたから、そのまま本にしたもの(けっこう高値)を買うのはどうかと悩んだが、やはり読むと面白い。撮影裏話とかでなく、「ノンマルトの使者」の岩浜シーンが昭和43年6月4日の火曜に下田弓ヶ浜で撮影されたとか、事細かく記載されており、裏話や設定はたいてい知っているので、この撮影された事実の羅列だけで、頭に主題歌や名BGMが鳴り名シーンが蘇る。1904年6月16日のダブリンを克明に記載した、J・ジョイス「ユリシーズ」的な愉しみに近い2019/04/23
拡がる読書会@大阪
1
特撮のウルトラマンセブンの制作スタッフの当時の撮影スタッフたちが日々綴った業務日誌。偶然見つかった資料だったそうで、好きな人にはありがたい一冊ですね。 監督の独特の注文に現場のスタッフが戸惑いを隠せなかったり撮影予定がどんどん遅れていく様子だったり、特撮の大変さとか見えないところに予算がかかっていることなどが垣間見えます。 熱心なファンの方にお勧め。 https://note.com/sharebookworld/n/n6901c3fd377a2024/05/25