内容説明
男の忍耐、男の献身、男の誇り―。代表的な十五の作品と、その名場面から周五郎文学にあらわれる“男性像”に迫る。
目次
男の忍耐―「樅ノ木は残った」の原田甲斐
男の見切り―「虚空遍歴」の中藤冲也
男の賭け―「赤ひげ診療譚」の新出去定・保本登
男の宥し―「薮の蔭」の安倍休之助 「ちくしょう谷」の朝田隼人
男の献身―「さぶ」のさぶ・栄二
男の求道―「内蔵允留守」の岡田虎之助
男の誇り―「ちゃん」の重吉
男の情愛―「つばくろ」の紀平高雄 「四日のあやめ」の五大主税介
男の宮仕え―「蕭々十三年」の天野半九郎 「松風の門」の池藤小次郎
男の秋霜―「晩秋」の進藤主計
男の饒舌―「おしゃべり物語」の上村宗兵衛
男の頑張り―「ながい坂」の三浦主水正
男の打算―「葦は見ていた」の藤吉計之介
男の最期―「城中の霜」の橋本左内
男の功名―「水の下の石」の加行小弥太
著者等紹介
木村久迩典[キムラクニノリ]
大正12年北海道生まれ。中央大学法学部卒業。出版社、新聞社勤務を経て評論活動に入る。日本文藝家協会会員。山本周五郎研究の第一人者。平成12年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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