内容説明
フェイスブック、ツイッター、TVで大反響!「選挙」ってなに?「民主主義」って、どういうこと?「数の論理」は民主主義じゃない!!“18歳初選挙”の年に、緊急復刊!!
著者等紹介
かこさとし[カコサトシ]
1926年、福井県武生市(現越前市)に生まれる。東京大学工学部在学中より、地域の教育文化活動に参加。民間会社勤務のかたわら「だむのおじさんたち」「だるまちゃんとてんぐちゃん」シリーズなどの代表作を発表。47歳で退職後は、創作活動に専念する。科学絵本や伝統の遊びを紹介する本も手がけ、これまでに600冊以上の本を刊行。2008年に菊池寛賞を受賞。2016年、卒寿を迎える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itoko♪
58
TVで紹介されていて面白そうなので読んでみました。子どもの間で起こった遊び場の使い方の問題を通して、子ども目線からの民主主義を、説いてくれます。これ、大人が読んでも「なるほど~」と、解りやすくてためになりますよ。2016/10/26
さいたまのたぬき
49
絵本作家として生涯活躍し続けたかこさとしさんの絵本。 子どもたちの広場の使い方を通して民主主義で決めるとはどう言うことなのかを語る。 大人でも勘違いしがちだけど、民主主義は単純な多数決ではない。みんなでいろいろな考えを出しあって、たとえそれがたった一人の意見でも素晴らしければ採り入れましょうというような、そこのところを分かりやすくて伝えてくれます。 1983年発刊の再版ですが子どもたちだけでなく、会議等を取りまとめる大人にも、改めてなにかを決めるという際の基本を思い出させてくれる1冊です。 2018/08/07
ヒラP@ehon.gohon
37
かこさとしさんの鋭い目に唸ってしまいました。 投票で民意を測ることが民主主義と思っていたら、それは少数派意見を排除黙殺することにつながりかねないというのです。 子どもたちみんなが納得できる仕組みを考える、広場使い方委員を作ることになりました。 大人たちの選挙と、子どもたちの多数決原理の違いに、なるほどと感心させられました。2021/08/03
たまきら
31
古代エジプトの調べ学習ですっかりかこさとしさんをリスペクトするようになった娘さん。わかる~、本当に彼の説明は上手よね。政治のシステムについて知りたがるので借りてみたんです。選挙のシステムをわかりやすく説明した後、なぜ子供の意見が社会に反映されないのか、にまで言及されているところがすごい!子供たちは親や地域の人、先生を巻き込む必要があるからね。グレタの金曜日アクションなど、ニュースと照らし合わせてどんどん考えていってほしいです。2021/09/01
わむう
25
「民主主義はいいことを決めるんだよな。数が多いからいいんじゃなくて、たとえ一人でも良い考えなら、みんなで大事にするのが民主主義の良いところだろ。それを間違えると数が多いやつが勝手にいばったり、悪いことをするんだよな」2022/07/11