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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
31
豪華限定版で再読する『ベルサイユのばら』。貴族と平民の狭間に立たされるオスカル。女として生まれたはずが、男として生きることを強いられたオスカルは、性に縛られた不自由な存在であると同時に、ボーダレスな存在でもある。革命の最中、オスカルが自分を取り巻く壁を越境し、自由に向かってひた走ることを決意できたのは、そのためだ。立場を捨て、市民の側に立つ。何より、アンドレへの気持ちを告げる。怒涛の革命の中、それ以上に力強くオスカルとアンドレの恋情が描かれているのがすごい。(つづく)2017/08/05