内容説明
いまでも怖い、でも見たい。石原豪人、柳柊二、好美のぼる、斉藤和明らが豪華共演した伝説の本『世界妖怪図鑑』が堂々復刻!これが、世界の妖怪絵巻だ!
目次
妖怪チャンピオン
1 動物の妖怪
2 人間の妖怪
3 人獣の妖怪
4 怪奇映画ベスト10
5 妖獣モンスター
6 世界の超悪魔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
75
いや~懐かしい!昔のマンガ少年誌の特集でよく目にした絵柄であり内容であるが、いま見るとそれぞれの解説やらそもそもの絵姿なりの出典が気になってしょうがない。なかには有名な絵画から取り出してきたものや、明らかに子供の描いた絵が混じっている。解説も何やら怪しげで眉唾物と言っていいだろう。がしかしその表現の混沌が一種独特なパワーとなって迸っている。2016/11/12
すけきよ
30
かつて、これほど復刊に感謝したことはあったであろうか…。ホントにぼろぼろになるまで読んで、処分しちゃったんだよなぁ。手に取るのは何十年ぶりだよ! 眺めてると記憶がよみがえるなぁ。というか、かなり記憶に焼き付いていたことを再確認。既存の図版に適当な解説文つけた妖怪や、能力がいろいろ付け加えられてインフレ化しているのも味わい深いw へびくいイチモ~ン!2016/05/17
N島
14
さる筋からお借りした一冊。教室の学童文庫の中で強烈な存在感を放っていたジャガーバックスの完全復刻版シリーズ。お値段なんと4400円。70年代の空気感を今に伝える貴重な資料の一つです。内容の正確性など気にも留めない力強い解説文が素敵です。というか…半ば確信犯的に創作妖怪を入れ込むことでエンターテイメント性を担保しようという編集サイドの意思を強く感じます。『正統派オカルト』を『妖怪』というオブラートで包み『怪奇』という砂糖で味付けした駄菓子のような本ですが、今読み返すと妙に味わい深いものがありますね。2018/04/23
猪子
10
表紙のこのおどろおどろしい絵!まるで駄菓子屋さんに売っているようかいけむりのような昭和感!本文にもこれでもか!と言うほど詰め込まれた怪奇と恐怖とインチキくささ。きっとオリジナル版が出版された当時は少年たちを夢中にさせたんだろうなと思います。4,400円と当時の10倍ぐらいのお値段の為、自分で出すには手痛いですが、図書館に蔵書があったなら是非ともオススメです。2017/05/16
霹靂火 雷公
4
さらっと眺める。佐藤有文センセイが旅立ってから気になっていたが、この復刊は凄い。何が凄いって、水木御大の世界を駆け巡ったアンナ悪魔やコンナ悪魔の元絵・元ネタがザックザク! 彼らの出典を往き来した創作による反復再生産の渦を体感できること請け合いです。フハッ!!2016/07/07