佐藤史生コレクション ワン・ゼロ 〈３〉 - 愛蔵版

佐藤史生

復刊ドットコム（2015/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 202p／高さ 19cm
• 商品コード 9784835452524
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[そのじつ]

神vs魔の二元論がこの作品のフレームだが、作者自身がそれを「陳腐な」と形容して、読者は「あ、やっぱりテーマは違うのね」と安堵と期待が高まる。「意」が発現した人工知能の行方と、人間と神と魔の棲む世界と同じものがコンピューターの中に在るという思考実験の行方、いずれも先が読めなくて面白い。佐藤さんは何を仕掛けようとしているのか？期待の高まる第３巻。あと神の陣営に居た企業人の心のゆらぎも見ものです。ちょっとヒリヒリするくらいに攻めてる作品の中で、御曹子のウェットでナイーヴな潤いがたまりません！

2015/12/14

[コリエル]

宇宙をひとつのコンピューターと仮定し、人間を多少大きめの演算素子としか見ない考え方はスケールが大きい。アジア系の神話とSFを絡めての大スケールは諸星大二郎などが漫画界では先行していたはずだが、少女漫画でこれをやろうというのは他になかなかいなかっただろう。人々が自然に持つ闘争心などの負の感情たる欲(カルマ)は、計算上のエラーとして消去されかねず、それに抵抗しての魔側の戦いであったことがわかってきた。その中でイレギュラーのトキがどのように役割を果たすのか。

2020/04/29

[さとちゃん]

物語は佳境に。何度読んでもドキドキさせられます。 本筋とは関係ありませんが、なじみの本屋さんから購入したのですが、精算時にレジで値段を再確認されました。本職から見ても高額商品だったようです（苦笑）

2015/10/28