内容説明
なにをはこぶ?どこへはこぶ?
著者等紹介
佐々木幹郎[ササキミキロウ]
1947年奈良県生まれ。同志社大学文学部哲学科中退。ミシガン州立オークランド大学客員研究員、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師などを歴任。詩集に、『蜂蜜採り』(書肆山田、高見順賞)、『明日』(思潮社、萩原朔太郎賞)など多数。評論・エッセイ集に、『中原中也』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『アジア海道紀行』(みすず書房、読売文学賞)など多数
いわむらかずお[イワムラカズオ]
1939年東京都生まれ。東京芸術大学工芸科卒。1998年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・子どもをテーマに活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
6
いわむらかずおさんの絵を求めて。運ぶ人、運ぶもの、自然界、人間界、文明の進化などなど、運ぶことに関する提示と気づき。サンタさんを発見したときには「いいのかな?」とちょっとたじろぐ。そして、このシリーズのすごいのは、最後でとてつもない疑問をこちらに投げかけてくるところ。さあて、どうすべきかとしばし黙考。2016/11/01
縄文会議
5
さまざまな「はこぶ」鳥は何を持ってる?と細かい絵にこどもは惹かれる。血管の絵。最後は神様をはこぶお祭りのあと、地球でおわる。やさしいが哲学的な文章で色々な「はこぶ」を考えさせられる。2024/04/27
kor
5
マクロからミクロ、目に見えるものから見えないもの、昔から現在、自然からテクノロジー社会まで、様々な「はこぶ」があるんだな。「はこぶ」ことなしに世界は成り立たないのかもしれない。いろんな「はこぶ」の中で生きているんだな。2021/07/25
紅生姜
4
図鑑のようでもあり、科学絵本のようでもあり、素晴らしい絵本である。なんだか、しみじみと眺めてしまう。普段気にも留めないことを、こうして、絵本を通して立ち止まって考えてみる、そしてそれを子どもと分かち合うことの素晴らしさを経験できた。復刊ドットコムさん、ありがとうという気持ち。2017/08/03
ここ
3
図書館☆5歳6ヶ月。いわむらかずおさんのイラストに惹かれて手に取りました。「犬がそりを引いてくれる、犬ぞりっていうのがあるのよ」と、イラストを指差して話すと、「猫ぞりもあるの?」っと娘…。まさかの質問に思わず吹き出しました。猫ぞりかぁ〜。どんなそりになるかな?(笑)2019/02/19