内容説明
旅に出ることを決めたヤマネコに、森の仲間たちが贈った毛布。それぞれがヤマネコとの思い出を縫いこんで…。美しい木版画で綴る、温もりあふれる一冊。“旅立ちの時”に贈りたい名作絵本！！広松由希子（絵本評論家）が選んだ「ずっと残したい絵本」第２弾。
著者等紹介
山福朱実［ヤマフクアケミ］
１９６３年、北九州市若松区生まれ。イラストレーション等の仕事を経て、２００４年に木版画の制作を開始。絵本に『ヒョウタンの絵本』『パンの絵本』（ともに農文協）木版画絵本『砂漠の町とサフラン酒』小川未明作（架空社）などがあり、創作絵本は『ヤマネコ毛布』が初（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
66
読友さんの感想を読んで。たびに出ると言うヤマネコに、親友ハリネズミが森のなかまに呼び掛け、それぞれの想い出を刺繍にした毛布をプレゼント。みんなの心が温かい♪2018/05/06
とよぽん
42
山福朱実さんの版画がすばらしい。ヤマネコが旅に出るという。森の動物たちはヤマネコとの思い出を胸に、ハリネズミの呼び掛けに応じて刺繍をする。唯一無二の餞別を贈られて、ヤマネコは旅立つ。「森の思い出いっぱいの毛布と、森のにおいぎっしりのマクラをかついで、ヤマネコはさっそうと森をでていきます。うわおん、うわわおん、うわわわうわぉん・・・」ヤマネコはどこへ旅だったのだろう。2021/12/12
yumiha
22
読み友さんレビューに心惹かれた絵本。旅に出る山猫へ、それぞれの思い出を刺繍した毛布と枕をプレゼントする森の仲間たち。ええなあ。ええもん、もらいはったなあ。でも、どんな刺繍なのかしらん？見たいなあと思っていたら、ちゃんと付録（？）として最終ページにあった。版画も刺繍も、作家さんがとても手間暇かけて作り上げた絵本。ええ絵本です。2017/04/22
ろくべえ
18
★★★★★ 小低〜 4月から行く勤務校の学校図書館で。森から旅立っていくヤマネコに動物たちからの贈り物。人間社会なら色紙に寄せ書きというところが、ここでは毛布に刺繍という発想が素晴らしいだけでなく、とにかく作者の木版画に目も心も奪われた。作者がどれほどのエネルギーを注いでこの版画を作られたのか、その思いが各ページひしひひと伝わってくる。色合いがまた非常にこだわりを感じる美しさ。確かに「ずっと残したい」と思える絵本。2017/03/27
魚京童！
14
なぜがない。なぜ出ていくのか。なぜ引き止めないのか。でも思い出が溢れていて素晴らしいと思う。おそらく向こうの世界へ行ったのだろう。だから思い出が溢れている。だから最後にぐっすり眠れたのだ。私もそうありたい。2020/07/25
