目次
月から出た人
星をひろった話
投石事件
流星と格闘した話
ハーモニカを盗まれた話
ある夜倉庫のかげで聞いた話
月とシガレット
お月様とけんかした話
A MEMORY
A PUZZLE〔ほか〕
著者等紹介
たむらしげる[タムラシゲル]
1949年、東京生まれ。桑沢デザイン研究所修了。画集「メタフィジカルナイツ」で小学館絵画賞、映像作品「銀河の魚」で大藤信郎賞、「クジラの跳躍」で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mii22.
64
一千一秒物語は既読だが、たむら氏の絵とあわせて読むとイメージが膨らんで楽しい。お月様はあんがいハードボイルドだ。お気に入りはやんちゃなお月様「お月様とけんかした話」ロマンチックな「キスした人」。パリー、ムーヴィ、カフェー、シガー、ピストル...カタカナ言葉がお洒落でハイカラ。2019/03/10
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
58
オリジナルの初版は1923年発行(大正12年=関東大震災の年!)。ショートショートよりも短い断片のような物語が集められた日本のファンタジー小説の古典。たむらしげるさんの絵との相性は抜群で、ある意味オリジナルを超えていると言って良いかもしれません。それにしても、流星と取っ組み合いしてポリスに助けられたり、お月様と乱闘して空に敗走したところをピストルで撃ち落としたり……。『一千一秒物語』って、こんな剣呑な話だったっけ? パリの場末を歩くお月様、流星、ガス燈、シガレット。〈モダン〉なイメージに満ちた本です。2014/12/16
mntmt
27
たむらしげるの絵は、ジャズが似合いそう。2016/08/08
まきこ.M
20
こどもが自分用に借りてきたこの作品をぺらぺらめくって読んでーっと持ってくるものの、中は絵のページと字だけのページで言葉がまだ難しいーということがわかったのか、今度は絵のページを見て何してると思う?と想像ごっこを楽しみました。お星さまを投げるところ、マッチ(のようなもの)に火をつけてお月さまのタバコへそっと火をわける、お月さまのとのろをくぐって通り抜けているのかなー、星の宝がピカピカしているよ!欲しい!と、自分が好きな星や月が出てくるお話なので、絵だけでもこんなに反応してくれるのが嬉しくなりこども用に登録。2020/06/12
ジュンコ
7
中秋の名月の夜に。2017/10/04