内容説明
火星探査機「のぞみ」の偉大なる挫折が、のちの「はやぶさ」の感動を生んだ―。12年にわたる火星への挑戦とその苦闘を描いた宇宙科学ドキュメンタリーの傑作、待望の復刊。
目次
第1部 長い旅支度(惑星に向かって;ロケット打ち上げ能力と探査機重量の挟間で;トラブルの種子と、二十七万人の想いと)
第2部 恐るべき旅路(打ち上げオペレーション;地球脱出;長く曲がりくねった軌道;「のぞみ」は駆け抜けた)
著者等紹介
松浦晋也[マツウラシンヤ]
1962年生まれ。慶應義塾大学工学部機械工学科卒業。慶應義塾大学大学院メディア・政策研究科修了。日経BP社記者を経て、航空・宇宙関係を専門とするノンフィクション・ライターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノラネコ生活
4
小惑星探査機「はやぶさ」の成功で再び注目を集める日本の宇宙産業。 しかし、「はやぶさ」の成功を語る上で忘れてならない存在である火星探査機「のぞみ」 著者は、関係者取材や事故調査報告書を元に問題点や日本の宇宙産業・政府・官僚の問題点を的確に書いている。 最初は目指す惑星が火星ではなく違う星だった事実はこの本で初めて知った。 「のぞみ」は失敗だったのか? しかし、運用中に行った「1ビット通信」「スペクトルアナライザー解析」など神業とも呼ばれた技術は、後の運用に継承されていることがよくわかる内容である。 2014/01/29
みぃさ
2
このような事があったなんて・・・。詳しく知りませんでした。結果は最初に書いてあったので、読み進めて行くウチに結果が嘘であってほしいと本当に思いました。のぞみ、火星に行けて本当に良かったです!感動しました!!2014/03/08