著者等紹介
鈴木力衛[スズキリキエ]
1911‐73年。1936年東大仏文科卒。1937‐39年日仏交換学生としてパリ大学に学ぶ。帰朝後、アテネ・フランセ講師をへて、1950年学習院大学教授。この間、東大、慶大、早大、明大等の講師を歴任。モリエールを中心とするフランス文学・演劇についての著・訳書多数。1958年岸田演劇賞受賞。『ダルタニャン物語』の訳業により第6回(1969年度)日本翻訳文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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異世界西郷さん
19
ダルタニャンと三銃士たちが繰り広げる冒険活劇の第2巻。今回はリシュリュー枢機官の腹心であるミレディーと対決する話。めちゃくちゃ面白かったです。容姿端麗・頭脳明晰であり、虚言によってどんな堅物だろうと魅了し女性でも手なずけ呼吸をするように人を殺めるミレディーがまんまサイコパスでしたが、それ故に実に魅力的に描写されており、特に彼女が牢獄から脱出するためにフェルトンを篭絡していく様は読みごたえがありました。そして、そんな彼女を裁判に掛け、男としてケジメを付けるダルタニャンたちも実に魅力的でした。2017/11/11
Yasu
4
約180年前に書かれた小説とは思えないほど面白い冒険活劇。それゆえにいまだに様々な形で映画化などもされているのだろう。特にラ・ロシェル包囲戦以後はホントに面白い!!そんな中ミレディーに惹かれてしまうのはやはり悪女は魅力的ということなのだろうか。哀れフェルトンという感じ。でも、誰もがミレディーに掛かればああなってしまうのではないだろうか。二十年後、更にその十年後の四人の活躍をあと9冊も読めると思うだけでワクワクしてしまう。2014/05/07
スタティウス
3
誰より深い苦悩を抱えつつも強くて控えめなリーダーシップを取り続けるアトスは相当にかっこいい。ほとんど本能のままにあちこちで暴れまわり、だけど結局は誰からも可愛がられるダルタニャンは相当においしい。激しい高揚感の絶頂で去りゆく船に気付き救いのない絶望に落ちて行くフェルトンは相当に哀れ。ミレディーに関わり引っかき回された三人の男の物語。2012/12/02
みんみん
2
ミレディーがフェルトンを誘惑するくだりが、なんとも見事。四銃士が、戦場で食事&秘密会議をするシーンが好き。2012/06/28
空飛び猫
0
あの映画がどの場面を拾ったかはよく分かった。 妖婦の妖婦たるゆえん。2012/01/02