目次
ファンタジーの世界(私のコロボックル;空想からファンタジーへ;ファンタジーとは;ファンタジーの創り方;ファンタジーを読む;児童文学について;おわりに)
ファンタジーの周辺―対談=佐藤さとる・長崎源之助
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キシ
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『だれも知らない小さな国』の理解を深めようと読みました。コロボックル物語創作のきっかけや展開方法が面白いです。他にもファンタジー論等が載っており、興味深いです。例えば「その物語が本当に起こったかもしれないと思わせるようなリアルな部分がなければファンタジーではない」という話。佐藤さんがその論を著したのは『だれも知らない小さな国』発表後ですが、これはコロボックル物語に当てはまります。読後、目の端に黒い影を探した子供が何人いたでしょうか。その数が佐藤さんの物語が彼のファンタジー論に基づいている証拠だと思います。2016/09/24
メイロング
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前半のファンタジー論と後半の対談がお互いを補い合っている形で、作者の小説観がわかりやすい。現代ではファンタジーから派生したマンガ・ラノベが成長して、一般的な大衆小説に影響を与えている状態。いずれ児童文学という枠組み自体なくなってしまうのでは。ところで荻原さんの勾玉シリーズが始まるのは、この本が出版された後だっけ?2013/05/13
manaty
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佐藤さんのファンタジー世界が広がると思って読み始めたら、今回は物語じゃなかったから頭が切り換わるまで『ファンタジーとはなにか』を小難しく語られていて頭に入ってこなかった。とにかく佐藤さんはスラスラ文章を書ける人だと思っていたけど、実は文章が苦手ですごく努力家だということがわかった。そして毒がある(笑)結構頑固な人なんだろうな。2024/12/28
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- 和書
- 現代語訳『五輪書』