収容所群島〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 451,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835442488
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

内容説明

「本書は、1917年の革命後、ロシアを支配した残忍で非人間的な政治体制にまつわる痛ましい物語である。」北極圏下の白海に浮かぶソロヴェツキー諸島は中世以来、ロシア正教の聖地であった。ロシア革命後の1923年から、ここに人知を超越した悪魔が住み着き、1929年までの16年間、絶滅収容所としてスターリンに利用されたのである。あらゆる拷問、虐殺の方法がソロヴェツキーで編み出され、やがてソビエト全土に癌瘍のように繁衍し、収容所群島の体を為していった。人類史上稀なる国家犯罪の詳密は、至妙な隠蔽により、今日現在に至るも、闇に葬り去られたままである。

目次

第1部 牢獄産業(逮捕;わが下水道の歴史;審理;秘密警察;初監房―初恋;その年の春;機関室のなかで;幼児期の法)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

85
やれやれ、この調子で6冊もあるんですね・・ ヨシフ・ヴィサリオノヴィチ(スターリン)時代の話。 戦後の日本兵シベリア抑留は、彼の大量収容所送りの一例に過ぎなかったらしく、チラ出(詳しいことは知らないがby著者)。 巻末人名録、処刑、銃殺オンパレード(どう違うのか)2020/11/18

uniemo

13
実家の父が本棚の整理をしているので救ってきた本。「イワン・デニーソヴィチの一日」は中学生ぐらいに読んで、その後の自分の読書の傾向を決めた本の1冊ですが、当時本棚の隣にあったこの本は難しくて途中で辞めた記憶があります。独裁体制の元、整った法律もないまま逮捕、連行、名ばかりの裁判で何人もの人が収容所に送られた実体験を基にした記録です。全体主義の怖さを感じました。スターリンの伝記等読んでこの時代の背景を知ったので今回は最後まで読めましたが、中々重い内容で後5冊ある続きはいつ読めるかなという気持ちです。2020/01/12

秋良

5
弟に聞いた話、独裁下での虐殺というとナチスを想像するけど、実はポル・ポトやスターリンも凄まじいらしい。西洋思想にかぶれたからぶちこむとか、理由なんて何でもいいところも凄まじい。2016/07/14

飯田健雄

3
まず、数がそろっての逮捕、拘留、流刑、全体主義では、すべてが建前の世界で動いていることを教えてくれる一冊。30代で読んだ。友達とこの本の読後感を話して」いた時、発音を注意された。ソルジェニーツイン、「二―」にアクセントがある。

deideide

2
ソビエト連邦という巨大な海の中に、収容所の群島が点々としている…。著者のソルジェニーツィン自身が収容所送りになった実体験を含め、特にスターリン政権下のソ連の国家的犯罪をこれでもかとタイトル通り、考察していくわけなので、そういった描写が苦手な人は読み進めるのが苦しくなることがあるかもしれない。 収容所内の一日を描いた「イワン・デニーソヴィチの一日」も一緒にぜひどうぞ。

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