小室直樹 日本人のための経済原論

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小室直樹 日本人のための経済原論

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  • サイズ B6判/ページ数 694p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492396162
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C3033

出版社内容情報

稀代の社会科学者・小室直樹の経済論2冊を合本して復刻。経済学をわかりやすく解説した小室経済学の集大成にして決定版!

稀代の社会科学者にして数多くのベストセラーを輩出した小室直樹氏。その経済論の代表的著作『小室直樹の資本主義原論』と『日本人のための経済原論』を合本して復刻。経済学の基本、日本経済、日本社会の問題点を、博覧強記の著者が古今東西の逸話を取り混ぜながら解説。目指すところは「あなた自身が経済学者になれ」。著者の数ある著作の中で、まず最初に手にしたい小室思想の入門書。『ハゲタカ』著者・真山仁による解説文掲載。

復刊に寄せて 真山仁
 20世紀から届けられた最終兵器

第1部 資本主義原論
 第1章 経済には法則がある
 第2章 経済理論は非現実的ではない
 第3章 資本主義的所有は「絶対」である
 第4章 資本主義を知ろうとしたら「予定説」を学べ
 第5章 資本主義は何処にも存在し得るのか
 第6章 日本の資本主義を検証する
 第7章 腐朽官僚制を無くさずして日本は変わらない

第2部 経済原論
 序章 日本経済は何故身動きとれないのか
 第1章 現代経済を見る眼
 第2章 スパイラルの実際例
 第3章 需要と供給が織りなすミクロの世界
 第4章 マクロの世界の相互連関メカニズム
 第5章 三大経済学者のポイント
 第6章 日本経済の大きな構造変化
 第7章 日本は鵺経済だ
 第8章 依法官僚制と家産官僚制の矛盾

【著者紹介】
小室 直樹(コムロ ナオキ)
1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了(東京大学法学博士)。この間、フルブライト留学生として、ミシガン大学、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学各大学院で研究生活を送る。2010年逝去。著書に『ソビエト帝国の崩壊』(光文社)、『「天皇」の原理』(文藝春秋)、『日本の敗因』(講談社)、『日本人のための宗教原論』(徳間書店)、『日本人のためのイスラム原論』(集英社インターナショナル)、『小室直樹の資本主義原論』『日本人のための経済原論』『数学嫌いな人のための数学』『論理の方法』(以上、東洋経済新報社)ほか多数。

内容説明

日本の経済、社会の矛盾を読み解く憂国の書!

目次

第1部 資本主義原論(経済には法則がある―市場を無視すれば報復される;経済理論は非現実的ではない―自由市場の本質;資本主義的所有は「絶対」である;資本主義を知ろうとしたら「予定説」を学べ;資本主義は何処にも存在し得るのか ほか)
第2部 経済原論(日本経済は何故身動きとれないのか;現代経済を見る眼―スパイラル現象に注目せよ;スパイラルの実際例―バブルの出現、崩壊そしてデフレ;需要と供給が織りなすミクロの世界;マクロの世界の相互連関メカニズム ほか)

著者等紹介

小室直樹[コムロナオキ]
1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了(東京大学法学博士)。この間、フルブライト留学生として、ミシガン大学、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学各大学院で研究生活を送る。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

19
分厚い本なので躊躇しましたが、文字のフォントが大きく、読みやすかったのでなんとか読破できました。さて、この本は日本国民全員を、経済学者と同じレベルの知識を授ける目的で書かれた本なので、内容は読みやすく簡単です。(数式はありますが、わからない人は飛ばして結構という優しさ)一番印象に残ったのは、日本の資本主義は”淘汰”という本来の資本主義の大前提に沿ってないので、本当の資本主義からは程遠い、とのことです。確かに淘汰はないですね。大きな会社が潰れそうになったら、国が助けてくれるイメージが大きいです。2018/03/17

りょうみや

17
資本主義言論と経済原論の2冊併せて復刊されたもので700pもあるが密度は濃く読み応えがある。著者の短く本質を的確に伝えるスタイル、歴史も交えた幅広い知識、ジョークも交えた楽しい文体は相変わらず楽しめる。大経済学者の著者が「これだけ分かれば読者も立派なエコノミスト」と断じるので、資本主義と経済の本質がわかった気分になれる。一般均衡理論などの経済理論は現実離れと批判されることが多いが、理論とは全て抽象の産物に過ぎず、現実をすっぽりと包み込むものでも現実を代用するものではないという考えが印象的。2017/01/15

まゆまゆ

9
日本経済は封建制と資本主義と社会主義が絡まった、鵺のような経済である。経済を理解するには、まずは「市場」を理解せよ。マクロ経済では「国民総生産GNP(総所得Y)=消費C+投資I」を理解しておけばよい。景気が悪いから消費が少ないのか、消費が少ないから景気が悪いのか、どちらが正しいということはなく、どちらも相互因果関係によって成り立っているから、どちらも正しい、というのは目からウロコだった。2015/07/09

kiki

8
小室直樹さんの資本主義原論と経済原論を合本したもの。資本主義の大原則として、倒産を受け入れること。日本は大企業の倒産は経済を混乱させると考えることから政府の救済措置がされるため、完全資本主義とは言えない。社会主義のソビエトが滅んだのは、計画経済による財政破綻が大きな要因。日・米ともにバブルを経験し、経済不況にも陥った。インフレが悪と呼ばれるが、これの克服ができれば経済不況を乗り切れる。デフレから立ち直る事の方がよっぽど難しい。今の日本はこの困難に立ち向かっている。2017/04/09

yamamiki

8
小室直樹の資本主義原論と日本人の為の経済原論の2冊を合本にして復刻。 今更言うまでもなく名著中の名著。僕に経済学を教えてくれた恩書です。何回も再読しました。東洋経済は流石です、石橋湛山も喜んでるよ。でも1言苦言を言わせてもらいます。前書きを真山仁が書いてますがこれがいけない。真山氏はハゲタカを書いた人、だから経済を知っているかと思いきやそれが全然解ってらっしゃらない。この前書き40点。赤点は免れたが最低点。何故か?小室氏はサムエルソンの弟子です。サムエルソンはマクロ経済の大巨人で経済学を科学にした張本人。2015/10/02

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