内容説明
なんてことないふつうの娘がひょんなことから王さまのきさきになることに。ただしそれには“ある条件”がありました。困りはてた娘はとつぜん現れた“黒いまもの”のチカラを借りてぶじにピンチを乗り切りますが…。表題作『トム・チット・トット』ほか『ちっこいちっこい』の計２編を収録。
著者等紹介
吉田新一［ヨシダシンイチ］
１９３１年東京生まれ。立教大学文学部、同大学院文学研究科修了。立教大学名誉教授。立教大学や日本女子大学の教授、日本イギリス児童文学会や絵本学会の会長等を歴任
スズキコージ［スズキコージ］
１９４８年静岡生まれ。別名「コージズキン」。物心ついたときから絵を描き始め現在に至る。絵本というジャンルにとどまらない幅広い創作活動を繰り広げ、ワークショップやライブペインティングなどのイベントも精力的にこなしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱなお
26
子供の頃に妙に好きで、大人になるまですっかり忘れてた絵本。子供って、ちょっと怖かったり不気味なイラストとかが気になって気になって、意外と潜在意識にこびりついてるらしい。この中に入ってるもう一つの話。『ちっこい ちっこい』「むかし、ちっこいちっこい村の、ちっこいちっこい家に、ひとりのちっこいちっこい女が住んでいました。ある日、そのちっこいちっこい女は、ちっこいちっこい ぼうしを〜」と続く。こっちが大人になって、ふと思い出したきっかけでした。その時は廃盤になってて、また暫くして思い出して検索したら再販！2020/05/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
『トム・チット・トット』 https://bookmeter.com/books/65808 は読んでいましたが、こちらの方がおはなしがしっくり感じます。類話に 日本の『だいくとおにろく』 https://bookmeter.com/books/465754 や、ドイツの『ルンペルシュティツヘン』があります。2021/10/03
みよちゃん
13
スズキコージさんの絵、吉田新一さんの文、知ってるお話でも絵と訳で随分雰囲気が違って楽しみました。語ってはいませんが、機会があれば、やって見たいです。2016/10/23
みー
9
実家本棚。こんな調子よく事が進むもんかいっ！！！って、ついつい突っ込みたくなるよ～。「ちっこいちっこい」も、面白いが、是非ポール・ガルドン版「ちいさいちいさいおばあさん」も読んで貰いたい！2017/07/07
頼ちゃん
7
「だいくとおにろく」の関連本探し。前に「イギリスとアイルランドの昔話」でよんだことがあった。グリムにも類似話があるとのこと。この女の子、特に努力も人助けもしてないのに、運がいい。2018/10/06
