ダルタニャン物語〈第6巻〉将軍と二つの影

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  • サイズ B6判/ページ数 385p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784835440095
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

ダルタニャンとかつての三銃士も今や壮年。王位を失った英国王チャールズ2世を復位させるべく、アトスは埋蔵金を求めて再び英国へ向かう。

著者等紹介

鈴木力衛[スズキリキエ]
1911‐73年。1936年東大仏文科卒。1937‐39年日仏交換学生としてパリ大学に学ぶ。帰朝後、アテネ・フランセ講師をへて、1950年学習院大学教授。この間、東大、慶大、早大、明大等の講師を歴任。モリエールを中心とするフランス文学・演劇についての著・訳書多数。1958年岸田演劇賞受賞。第6回(1969年度)日本翻訳文化賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

noémi

3
三銃士の続編の続編。粉骨砕身、長らく王家に仕えてきたダルタニャンも、もはや壮年。アトスの息子のブラジュロンヌ子爵ことラウルも前作は紅顔の美少年だったが、今では眉目秀麗な青年へと成長した。元気溌剌とした前作の明るいトーンとは異なり、今回はどこか物悲しい。ダルタニャンやアトスもまたまたイギリスを舞台に活躍するが、その表情には、狷介孤高の影がほの見える。譬えるなら、暗闇の中に黄金に浮かび上がるレンブラントの兵士のように。しかし、筆致はとてもフランス文学らしくこの上なく典雅華麗。大文豪デュマの面目躍如の感がある。2012/01/29

ぷるぷる

3
三部作の最後『ブラジュロンヌ子爵』の最初の巻。 既にダルタニアンも50代半ばの設定。 前作にはまだアクション的な要素が残っていたかと思うが、流石にここでは戦略、知略の物語が中心。 自らの野心や欲望を追っていく姿が実に人間臭い。 歴史になぞられてはいるとは言え、百戦錬磨の策略家が往年の行動力で持って野望に向かって突き進むストーリーはなるほどワクワクする。決して綺麗事で済むわけでも、単純な二項対立でもないところに引きつけられる。後の太陽王にスポットを当てたところで次巻へ続く。 続きが実に楽しみ。 2010/09/16

きりぱい

1
第三部『ブラジュロンヌ子爵』全6巻の1巻目。ダルタニャン物語もようやく後半。第二部ではもう40歳!と思ったダルタニャンもここでは54歳!だったらアトスは60代!思えばほとんどが壮年の物語なのだった。タイトルにもなっている子爵は、まだまだうら若き清廉さだけで面白みはないのだけど、壮年組はチャールズ二世がらみで一向に歳を感じさせない活躍ぶりをみせ、むしろ老獪さを見せるモンク将軍との駆け引きが面白い。欲のない気品のアトスに対し、人間味のあるダルタニャンが可笑しい。最後のマザランの台詞がいかすのだった!2011/10/23

ミカヅキカゲリ

0
モンクが人物だった。ダルタニヤンの大胆さに笑った。アトスはちょっと正直すぎやしないか。2011/12/25

つなでひめ

0
今回はポルトスとアラミスが出てこないのが残念。モンク将軍とは歴史上どんな人だったのか調べる。2009/11/02

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