出版社内容情報
日本の近代化過程において有力な輸出産業として、また財閥の事業基盤として基軸的位置を占めた産銅業の発展過程を、企業内-次史料はもちろん各帝国大学治金学科学生の実習報告などを使って、生産・ 技術 、労使関係、市場、企業行動の各側面から総合的に解明。(1987年刊)
内容説明
産銅業―銅を中心とする非鉄金属の採掘・製練・加工業―を対象として、一八七〇‐一九三〇年のほぼ六〇年間について、その産業発展を実証的に明らかにすることが、本書の課題である。
目次
第1章 歴史的前提(鉱山王有制と官営鉱山;銅輸出の増大と民行鉱山;鉱業条例の制定と官営鉱山の払下げ)
第2章 資本制生産の展開(輸出依存型市場の定着;製煉技術の革新;採鉱の組織化 ほか)
第3章 独占の成立(内需依存型市場への転換;採鉱の機械化と選鉱法の改良;飯場制度の解体 ほか)
著者等紹介
武田晴人[タケダハルヒト]
1949年東京に生れる。1972年東京大学経済学部卒業。1979年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、東京大学経済学部助教授
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