内容説明
沖縄に「戦後」はあるのか?「平和国家」日本と同時代の沖縄。関係史料調査の成果を踏まえ、教員世界の変容から「戦前」と「戦後」の連続と断絶を縦横に描き出す、沖縄教育史研究の最前線。
目次
1 構想(沖縄教員史を構築する―課題と方法;到達点―研究史;史料群;用語説明―いくつかの概念)
2 数量(分析の前提;沖縄戦から戦後期へ―前期移行期;一九五〇年代―後期移行期;教員構成の数量的特徴)
3 組織(戦時体制下の沖縄県教育会と沖縄県庁;沖縄群島における教員団体―地区教育会と沖縄教育連合会;宮古群島における教員団体―宮古郡部会から宮古教職員会へ;八重山群島における教員団体―八重山郡部会から八重山教職員会へ;沖縄教職員会;組織における変容過程)
補論 移行期を生きた個性たち(新里清篤(一九〇九‐一九九五年)―教員団体の要として
砂川フユ(一九〇二‐一九八六年)―沖縄初の女性校長
桃原用永(一九〇四‐二〇〇二年)―八重山の民主化をめざして)
著者等紹介
藤澤健一[フジサワケンイチ]
現在、福岡県立大学教員。専攻、教育学(教育制度・政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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