出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
本書は、日本での先行研究がきわめて限られているフィリピン系アメリカ人のアイデンティティを、フィールドワークをもとに、主にエスニック学生組織を考察対象として、エスニシティとナショナリズムの交錯、遠隔地ナショナリズムの形成を丹念に描いた好著である。
●目次(版元ドットコムより)
序章
第1章 国民とは何か、エスニシティとは何か-移民研究の視点から
第2章 フィリピンからアメリカへ
第3章 大学におけるアメリカの多文化化-学生組織の活動とエスニック・スタディーズ
第4章 学生組織に表象されるエスニシティ-日系組織との比較から
第5章 告発されるフィリピン生まれへの「いじめ」
第6章 民族舞踊とフィリピンの国民統合
第7章 渡米した舞踏とコロニアリズム
第8章 「国境を越えた」国民統合-フィリピン政府の移民政策
第9章 よき祖国を求める学生たち-遠隔地ナショナリストを生み出す背景
終章 現代移民と国民国家
-
- 和書
- 虹物語