感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuko
21
最近定番の図書館イベント棚より。富良野を本拠地とする風景写真家高橋真澄氏の写真に、思わずため息のでる壮大な一冊であるが、写真集ではなく「物語」であることに納得。虹と人類のかかわりの歴史から7つの「虹物語」を配置、聖書・ギリシャ神話・神曲における虹を考察したり、徹底的に科学的に解明してみたり。主虹と副虹、白虹など、知らない世界を覗ける楽しさを味わうとともに、あとがきにて「太陽の光と雨や霧などの位置関係から虹を予測できるようになった、~20年かかったが、偶然ではなく想定で撮影」と語る高橋氏の人生に脱帽。2022/02/12
Tomokazu Kumada
19
北海道は富良野・美瑛を中心に活動している風景写真家「高橋真澄」が長年撮りためた虹の写真を中心に、「杉山久仁彦」さんがこれらの写真の構成と文を担当しており、高橋さんの写真の合間に虹をより深く知る為に虹と人類の関わりの長い歴史から七つの「虹物語」として配置し、虹に纏わる科学・雑学などがコラムとして紹介されています。虹の仲間には「主虹と副虹・株虹・白虹・過剰虹・時雨虹・低層の虹・水平の虹」・気象学的には虹と区別されますが「彩雲・暈・幻日・内暈と外暈・環天頂アーク・光輪・雪や氷や虹・田の虹」等が紹介されています。2013/06/07
姉勤
15
美しい北海道の大地に懸かるさまざまな虹の写真と、世界の虹に関する伝説や神話、そして光学的な考察が添えられている。巻末には虹や光学に関する用語集と、より詳しい書籍が載っており、写真集でありながら学術的入門書でもある。2014/01/07
猫
9
図書館本。虹の写真集に虹に関するコラムが添えられている。これだけの虹の写真を一人が取っているというのが驚き。一度見てみたかった円形の虹の写真もあって嬉しかった。コラムは、虹の出来るメカニズムやそれを解明するのにかかわった人たちの話、虹の種類の解説、虹にまつわる伝説の話など、読み応えがあった。2017/05/04
Amy
8
すごく綺麗な写真集、厳選されてるみたいで、カレンダーとしてみていたい感じ。47ページの白虹に特に心魅かれた。ニュートンが虹は7色と言い出したとあった。7色としたのは日本人ではないかとなんとなく考えていたので、そうだったんだ!と思った。虹脚埋宝伝説にも興味が湧いた。ピグマリオという漫画で石工が虹の脚のはじめだけを作ると本物の虹が勘違いしてかかり、その虹の橋を石工が渡っていくシーンがあったような(うろ覚え)を思い出した。2013/06/01