出版社内容情報
本書は、中国で2005年に刊行された関亜新・張志坤著『日本遺孤調査研究』(社会科学文献出版社)の全訳である。公安機関の全面協力の下、1万部を超える個人档案記録を分析し、3
800余人の残留孤児と養父母への聞き取りを実施し、中国における生活史・誌を総合的・立体的に解明した労作である。彼らは戦後の中国で、学び、仕事につき、結婚し、子育てをし、養父母一家とともに、自らの人生を創造し、生きたのである。「残留孤児研究」の基本的認知枠に新たな知見を加え実像に迫る!
【上】
第1編 残留孤児の涙
第1章 日本の中国東北地方への移民
第2章 日本の開拓団の滅亡に関する実録
第2編 孤児を育てた情
第3章 黒龍江省における残留日本人孤児の状況に関する調査
第4章 吉林省における残留日本人孤児の状況に関する調査
第5章 遼寧省における残留日本人孤児の状況に関する調査
第6章 内モンゴル東部地区における残留日本人孤児に関する調査
【下】
第3編 肉親捜しの道
第7章 身元の謎を解く
第8章 肉親捜しへの道
第9章 帰国の夢の実現
第4編 友好の架橋
第10章 ちっぽけな草は、春の陽ざしに報いる
参考文献/あとがき/訳者あとがき
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- 和書
- 東急今昔物語