奇跡のバックホーム

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344037847
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

22歳で脳腫瘍の宣告。
18時間に及ぶ大手術、2年間の闘病とリハビリ、回復しない視力、24歳での引退、1096日ぶりの試合――
最後に希望が待っていた。


2019年に脳腫瘍の後遺症に伴う視力低下に苦しみ24歳で引退した阪神タイガース・横田慎太郎の自伝的エッセイ。
抜群の身体能力で将来を嘱望された横田は、22歳で脳腫瘍の診断を受ける。
18時間の手術と長い闘病、リハビリの末復帰するも、視力は回復しなかった。
2019年9月26日の引退試合、プロ野球人生最後のプレーで見せた捕殺「奇跡のバックホーム」のエピソードを軸に、脳腫瘍の手術と闘病、家族の支えや横田の見据える未来、同じ病気と闘う子どもたちへのエールなどを綴る。

【もくじ】
序章 神様が演出したバックホーム

第1章 野球のことは忘れてください
発端は原因不明の頭痛/どうしておれが病気に……/神経には傷一本つけないでください/18時間の大手術/何も見えない ほか

第2章 遠かった甲子園
「勉強しなさい」と言わなかった両親/憧れの鹿児島実業に入学/1年生で4番に抜擢/最後の夏、県大会決勝、9回裏/まさかの阪神2位指名 ほか

第3章 一軍を目指して
背番号は桧山さんの「24」/天然でいじられキャラ/掛布さんのマンツーマン指導/雑になったこと。それが二軍落ちの原因/開幕スタメン/一軍失格 ほか

第4章 闘病
病室で寝泊まりしながら看病してくれた母/想像を絶する苦しさだった抗がん剤と放射線の治療/丸刈りにしてきた父に号泣/「24番をあけて待ってる」/金本監督や掛布さんの見舞い/僕にはもう一度プレーする義務がある ほか

第5章 復活を信じてもがいた2年間
育成契約で背番号「124」に/矢野監督の言葉とファンの温かさ/目の状態だけが回復しなかった/今年でやめます ほか

第6章 奇跡のバックホーム
異例の引退試合プロ6年間のベストプレー/とっさに言葉がわいてきた最後のあいさつ/タイガースに入団してよかった/ファンが後押ししてくれたバックホーム/最後に伝えたいこと ほか

終章 新たなプレイボール

内容説明

プロ4年目で脳腫瘍の宣告。18時間に及ぶ大手術、回復しない視力、24歳での引退試合―絶望に立ち向かう姿に誰もが涙した、感動の実話。

目次

序章 神様の演出
第1章 野球のことは忘れてください
第2章 遠かった甲子園
第3章 一軍を目指して
第4章 闘病
第5章 復活を信じてもがいた2年間
第6章 奇跡のバックホーム
終章 新たなプレイボール

著者等紹介

横田慎太郎[ヨコタシンタロウ]
1995年、東京都生まれ。3歳で鹿児島県に引っ越す。横田真之(元ロッテオリオンズ)を父に持ち、鹿児島実業高校では中心選手として活躍。2013年、ドラフト2位で阪神タイガースに入団。1、2年目はファームで経験を積み、3年目の2016年は開幕からスタメン出場。しかし定着とはならず、翌2017年はさらなる飛躍を目指したが、原因不明の頭痛が続いたため2月に精密検査を受けたところ、脳腫瘍と診断される。2018年からは育成契約に移行し、復帰を目指したがかなわず、2019年9月に現役引退を発表。引退試合で見せた「奇跡のバックホーム」が話題となる。現在は鹿児島を拠点に、講演、病院訪問、YouTube配信など幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

279
ミスター阪神・掛布雅之さんに「高卒のプロ2年目としては松井秀喜以上」と絶賛されていた、横田慎太郎。脳腫瘍のために、24歳で引退。「野球以外なにもない」と言う彼から脳腫瘍を宣告された日々が、率直に語られる。22歳の絶望! は涙すら出ない…悲しみすらわいてこない。そこからの「奇跡のバックホーム」を成し遂げた引退試合が、まるで映像を見ているかのように再現されていた。2021/08/11

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

100
(2023-80)【図書館本】先日脳腫瘍により28歳という若さでお亡くなりになった元阪神タイガースの横田慎太郎さん。阪神期待の若手として活躍をし始めた矢先に病に侵された彼。手術後に完全復活を信じてつらいリハビリ、練習を重ねて来た。残念ながら願いは叶わず引退となった試合に観客を魅せた奇跡のバックホーム。最後まで諦めずに努力を続けた彼とそのチャンスを与えたタイガースというチームに改めて拍手を送りたい。横田さんのご冥福をお祈りします。★★★★★ 2023/07/23

やも

93
元阪神タイガース、横田慎太郎。トライ&エラー&トライトライトライ。努力の人。周りへの感謝を忘れない謙虚な人。正直、私は野球のルールは知ってても熱心な野球ファンではない。横田君のことも深くは知らなくて…こんなに頑張り屋さんで、家族からはもちろん、周りから人一倍愛されていた選手だったこと、これを読んで知りました。横田君に対して目一杯の人情を働かせた阪神タイガースのことが好きになりました。こんなに頑張ってたのに、94キロもあった立派な身体は、もうこの世にないんだね。横田君、いっぱい頑張ったね。2023/08/10

たいぱぱ

84
努力は裏切るし、まして奇跡を起こすものではない。でも奇跡は努力してる人の身にしか起こらない。「横田、野球の神様って本当にいるんだな」序章の鳥谷敬の言葉にもう涙が。掛布、平田、金本、矢野、秀太。彼らの言葉や行動が心に響く。しかしそれらを引き出したのは横田慎太郎の生き様、努力以外何物でもない。横田の重ね続けた努力は本当に強い人間にしかできない。「中途半端にやめてしまっては次は見えないけど、やり尽くしたのであれば必ず次の扉が開く」お母さんの言葉も彼には相応しい。次の扉の向こうにある彼の人生も見守り続けたい。2022/09/03

きみたけ

81
2013年ドラフト2位で阪神に入団した横田慎太郎選手。あの掛布さんから「高卒では松井秀喜以上。阪神を今後10年常勝チームにさせてくれる長距離バッター」と言わしめる程の逸材。2017年に脳腫瘍と診断、2度の手術と闘病生活を経て復帰するも視力が回復せず2019年に引退。引退試合では打球がよく見えない中「奇跡のバックホーム」を披露し、鳥谷選手から「野球の神様って本当にいるんだな」と祝福。 本人のひたむきな努力や前向きさに涙です。矢野監督やチームメートとの絆にも感動しました。大山、サトテルとの競演見たかったな。2021/10/16

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