内容説明
女性時代社から塔影詩社を通して保管されている江口きち自身の手になる資料すべてを公表。本巻はその第1巻。
目次
手蹟(日記帖;歌帖;辞世;断簡 ほか)
活字組(「女性時代」に掲載された散文;「女性時代」に掲載された短歌;「女性時代」に掲載された詩・短文など;妹江口たき子宛ての書簡のうち没後に「女性時代」で紹介されたもの―妹に与へて故江口きち書簡 ほか)
著者等紹介
江口きち[エグチキチ]
大正2年11月23日、群馬県利根郡川場村谷地に出生。父熊吉、母岩、兄広寿。大正5年、妹たき子出生。大正9年、川場小学校尋常科入学。大正15年、同卒業、同高等科入学。昭和3年、高等科卒業、卒業後沼田へ出て和裁修業など。昭和5年、沼田郵便局に勤務。6月3日に母急逝。沼田郵便局を退職して、母が経営していた食品雑貨商栃木屋を継ぐ。店は簡単な食事も供する。昭和6年、女性時代社に社費を送り投稿もはじめる。ただし7月号で短歌欄で筆頭一席を占めたのは妹たき子の方である。同年11月号では巻末に社友名簿が載っているが、たき子の名だけが掲載されている。このころまたたき子は大場静子美容院へ7年の年期奉公で出京。昭和12年、このころ、設立まもない群馬県歌人協会に在籍。昭和13年、4月、父母の墓碑を桂昌寺に建立、たき子も休暇をもらって開眼供養に参列。5月15日女性時代社例会に出席、酔茗、久恵、在京の社友たちとはじめて(そして最後)会う。作歌一首「たらちねの拙き文字に記されし家計覚えを見出しにけり」掲載の『新万葉集』第二巻が刊行される。12月2日払焼、兄広寿をみちづれに服毒自殺を遂げる
島本融[シマモトトオル]
1927年生。河井酔茗・島本久恵二男。1948年に旧女性時代社の改組によって発足した塔影詩社の機関誌『塔影』の編集輔佐にあたる
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