内容説明
客観的数値と現場の生の声(主観的情報)を組み合わせて介護労働の本質を探る「介護労働学」を提唱。介護労働者が利用者およびその家族から受けるさまざまな嫌がらせや人権侵害を「ケア・ハラスメント」と位置づけ、実態調査をもとに介護現場の問題を明らかにしていく。現場で働くホームヘルパーの声も数多く紹介し、少しでも介護労働者が働きやすい環境を整備することを目指している。現場で働く人はもちろん、その人たちを管理する立場にある人、介護を受ける人とその家族のほか、これから介護を志す人等々、介護に関心のあるすべての人に向けた、介護と介護労働をより深く理解するための1冊。
目次
第1章 介護労働学(介護労働学とは;介護労働者;介護労働の専門性)
第2章 ケア・ハラスメント(ケア・ハラスメントとは;不適正行為によるケア・ハラスメント;医療行為に関係するケア・ハラスメント;性的嫌がらせ;暴力;意識・態度によるケア・ハラスメント;ケア・ハラスメントとストレス;ケア・ハラスメントを相談・報告しない介護労働者)
第3章 声なき声はどこに向かうのか(森を見て、木を見ず;声なき声;「義務」の視点と「権利」の視点)
著者等紹介
篠崎良勝[シノザキヨシカツ]
1969年生まれ。茨城県古河市出身。筑波大学大学院(教育研究科・障害児教育専攻)修了。1996年4月から株式会社サーベイリサーチセンターにて自治体の障害者計画・児童育成計画・母子保健計画・介護保険計画など計画策定業務を担当。1999年4月から民間病院問題研究所(現在、ヘルスケア総合政策研究所)主席研究員として介護労働に関する調査研究を担当。2002年4月から介護情報誌「かいごの学校」(日本医療企画)初代編集長。2005年4月から八戸大学人間健康学部専任講師。主な所属学会、日本介護福祉学会・日本社会福祉学会・日本特殊教育学会・日本保育学会・日本福祉心理学会・日本福祉のまちづくり学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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