内容説明
1960年代以来、ラディカル左翼のトップランナーだった中核派が、テロ・リンチの果てに政治的頽廃を重ね、無惨に顛落して行く…。闇の党首清水丈夫を仮借なくひき剥がす。日本の社会運動史上類のない瞠目の党内闘争ドキュメント。
目次
革共同は疾風怒涛の時代を開いた
第1部 〇六年三・一四党内テロ・リンチと諸結果(三・一四2の本質;三・一四2の発生 〇六年三~九月(第一局面)
杉並、東西分裂、七月テーゼ 〇六年一〇月~〇八年四月(第二局面)
動労千葉特化路線と粛清の党 〇八年四月~(第三・第四局面)
党内リンチ事件の根拠と構造)
第2部 政治局の腐蝕はいつから始まったか(本多延嘉書記長虐殺を超克しえたか;歪曲と転落の分岐点=第五回大会;本多内乱・内戦論の改ざん;清水政治局の堕落と党員の英雄主義;九一年五月テーゼの虚実;“革共同政治局の敗北”から新しい道へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瓜月(武部伸一)
6
446頁を読了し苦さが残る。60年代から多くの若者が社会変革の志で新左翼の活動に参加をした。中でも革共同中核派は最大の党派であった。延べ参加人数は数万名だろう。では彼らが日本の社会運動に残したものは。それは革マル派との内ゲバ戦争による100名の死者と5千名の負傷者。そして左翼運動への人々の決定的な不信。読了し感じるのは、中核派が社会と歴史の中で自己を相対的に検証する視点が全く欠落していること。元幹部の著者二人も「レーニン主義の党」を相対化しえていない。それはかつて中核派を批判した自分自身への課題でもある。2020/05/23
やさぐれパンダ
4
この本で あの 三派全学連の 輝けるリーダ― 秋山勝行氏が 女を囲うために 1億以上の組織資金を 猫糞していたという事実を知った。(/_;)
den55
0
読みました。感想はいつか…2016/08/13
スズキパル
0
カリスマ的指導者であった本多延嘉を革マル派に殺されてから、清水丈夫議長の下、徐々にジリ貧になってゆく中核派の党勢、党の首脳部の腐敗、党内の確執と分裂が述べられている。筆者らは学生運動上がりの活動家で、2000年代に、動労千葉の指導者である中野洋の党内影響力が拡大する中で冷遇され、離党を余儀なくされた方々。地道な労働運動に注力せざるを得なくなり、ゲリラ闘争や対権力闘争に及び腰になってゆく清水の党指導に筆者らは厳しい批判を述べているが、衰退する党派を維持する為の清水の苦悩も見え隠れしてしまう。2023/08/24
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