内容説明
昭和というクライシス、共産主義運動の闇を照射する。戦争と革命の時代=挫折と転向の時代。
目次
第1部 昭和クライシスの諸相(「党創立記念日」という神話;「革命的批判」の射程―中野重治と神山茂夫;特高と機密費、あるいは革命家とスパイ―特高田部亀一と三田村四郎、三舩留吉;尹基協射殺事件の真実;尹基協の足跡1909~1932;一九三〇年代日朝共産主義者の邂逅―三宅鹿之助と李載裕;満州における共産党と「満鉄マルクス主義」)
第2部 戦後史の忘れもの(戦後共産党再建期の天皇制問題;奄美人民共和国から日本復帰へ―非合法奄美共産党の証言;闇に消えた党内党―非合法沖縄共産党の証言;新左翼の源流・全学連~ブント―歴史的必然性について;日本共産主義運動史研究・最近の一〇年)
著者等紹介
加藤哲郎[カトウテツロウ]
1947年生。一橋大学大学院社会学研究科教授
伊藤晃[イトウアキラ]
1941年生。千葉工業大学教授
井上學[イノウエマナブ]
1943年生。「海峡」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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