内容説明
パルチザン勢力は各地で解放区を次々に失い、智異山の奥深くまで退却を余儀なくされていた。廉相鎮も部隊を率いて積極的な戦略を展開するが、圧倒的な火力を有する軍と警察による討伐作戦の前に瓦解して行く。一方、銃傷を負って捕虜となり、巨済島の収容所に送られた金範佑は、思いがけず鄭河燮と再会し、新たな道を歩み始める。1953年7月、休戦を機にさらに激しさを増した討伐隊の攻撃に、パルチザンたちは徹底抗戦を決意するのだった。自らの闘争と死が、歴史の転換点になり得ると信じて…。
著者等紹介
安岡明子[ヤスオカアキコ]
1948年生まれ。青山学院女子短期大学卒。延世大学韓国語学堂修了。韓国文化院勤務を経て、現在常磐大学国際学部、サンシャイン文化センター、法政大学国際文化学部で講師を務める。訳書に「塔」(共訳)
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