感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
20
部活を辞めてから、放課後が退屈で仕方ない高峯司。ある日、電車から降りる際に慌てていたことが原因で同じ本を読んでいた、他校の女子の本を持って行ってしまう。後日、電車で再会した司は本について面白そうに話す、その女子・咲倉詩織に惹かれて…お気に入りに登録している方の感想に興味を惹かれて、手に取りました。本を読むのって、基本的には一人で行うことですが、それについて誰かと話すのは、楽しい訳で(勿論、相手が迷惑がっていないという大前提がありますが)(続く 2023/12/11
イーダ
15
ゆったりとした時間が流れるような心地よさを感じる作品です。偶然同じ電車で同じ本を読んでた全くキャラクターが違う女の子通しが、それをきっかけに交流をしていく。その過程がなんとも心地よいです。2024/01/07
Reticle
15
同じ電車の同じ車両,違う制服の子――ある事情で帰宅部生活を送る高校生女子・司は,帰りの電車の中で同じ本を取り違えたことをきっかけに,違う高校に通う詩織と出会う。主に描かれるのは,電車通学経験があれば誰もが思い当たる場面の断片。それらを繋ぎ合わせながら,互いに手探りで「他校の友達」という少し特別な関係となっていく様子を,スライス・オブ・ライフ(日常)の枠組みの中で丁寧に描く。テンポの良さが最優先な昨今の作品とは少し違った,ゆったりした時間の中で少しずつ心を通わせる2人の物語が,心に沁み入る作品。2023/12/23
ホシナーたかはし
14
平台にあったので購読、カバーにあるように友情でも恋愛でもない、始まってすぐの名前の無い関係性の物語が妙に面白かったです。ただ高峯さんの同級生がちとうっとおしいような。2024/05/01
ままかり
10
部活を辞めて特にやりたいこともない女子高生と文学少女のガール・ミーツ・ガール。たまたま知り合った2人が少しずつ距離を縮めていく様がとてもしっとりしている。出会ったきっかけは趣味の本ではあるが、本の内容の薀蓄とかそういうのはあまり出てこず、終始2人の関係性にスポットを当てていた。最初は電車の中でのやり取りだったが、途中から電車外でも交流を持つようになり、どう展開していくか気になる。文学少女の方の感情が重そうで実に良し。2025/10/02




