内容説明
生きる喜びと情熱を呼び覚ます、真実の教えがここにある。親鸞聖人畢生の主著をひもとく。
目次
真実の教
真実の行
真実の信
真実の証
真実の浄土(真仏土)
方便の浄土(化身土)
著者等紹介
宮城〓[ミヤギシズカ]
1931(昭和6)年、京都市に生まれる。大谷大学文学部卒業。元真宗教学研究所所長。真宗大谷派本福寺前住職。九州大谷短期大学名誉教授。2008年11月21日逝去。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たいけい
8
2025年11月12日(水)読了。四読。親鸞の教行信証の各巻にどういうことが書かれているか紐解いたもの。真実の教えは衆生の身の事実として現れる。真実の行は衆生が行う行ということではなく真実が衆生にはたらきかけることを行と言っている。真実の信心は救いを得る手段ではない。如来に呼び覚まされた信心そのものが救いということ。真実の証は問題多い人生を生きる情熱をたまわること。真実の浄土は一切の人間にはたらきかけてくる世界のこと。方便化身土は自らの思いに閉じているあり方を悲しむ心を呼び覚まされる世界のことを顕している2025/11/12
たいけい
8
2025年10月25日(土)読了。三読。著者と間近で研修会に参加し、講義を何度も聞いてきたので、読んでいると著者の声が聞こえるような感じがする時がある。著者が亡くなって17年も経つというのに。教行信証各巻の御心についてのお話をまとめたもの。一言一句の細かい部分は自分で読む必要がある。何回かに分けて講義されたものが元なので、よく似た話や同じ話が繰り返し出てくることがある。また、20年近く前の話題が出てくる。忘れられている事柄もあるので、時々確認する必要がある。著者を思い出しつつ、繰り返し読んでいこうと思う。2025/10/25
たいけい
7
2025年10月11日(土)読了。再読。久しぶりに読んだ。2018年7月10日第1刷。読んでいるのは2022年7月10日発行の第2刷。真宗大谷派小松教区出版委員会が「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要」記念事業として2011年に発行した宮城顗氏著『私にわかる浄土真宗 真実の教・行・信・証』を文庫化したもの。本文中の真宗聖典の頁数は第1版のものだと思う。今は第2版が出たので頁数を修正する必要がある。確認して手を入れようと思う。長く読めるようブックカバーをつけた。元本発行から10年以上経つが内容は古びていない。2025/10/11
たいけい
7
2025年5月24日(土)読了。初読。真実の教、真実の行、真実の信、真実の証、真実の浄土(真仏土)、方便の浄土(化身土)の6章とあとがき。1日1章読むと1週間で読み終えられる。著者の講義を直に聞く機会に恵まれた縁があったためか、文章を黙読していると著書の声で再生されて聞こえる。『教行信証』の随文解釈でなく、各巻がどういうことを私達に伝えようとしているか身近な問題を通して紐解いている。優しい言葉で深い内容を説いている。現代の社会の問題を、柔らかい言葉遣いだが悲しみを内に秘め提起している。広く読まれてほしい。2025/05/24




