出版社内容情報
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
144
タイトルと表紙絵が気になり、読みました。森 洋子、初読です。銀河鉄道の夜の様な摩訶不思議な世界、魅力的な絶滅動物たちが多種多数登場します。 https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=7831 2025/10/03
MI
53
汽車の乗客、駅に着くたびに降りてまた新たなお客様が乗ってくる。男の子が車窓から見る眺めや乗客(ほとんどトリやナマケモノなど)の日常がさりげなく垣間見える。夜の車窓。モノトーンの絵の中に、ポイントだけカラーをいれてコントラストがとても綺麗な絵。絵本の世界に入り込めた。2025/10/10
はる
43
雰囲気のある絵本。宮沢賢治を思わせます。父親と一緒に夜汽車に乗る男の子。汽車には様々な動物が乗っていましたが、駅に着く度に降りていきます。あぁ、この動物たちは…。仄かな明かりの中の静かな世界。森洋子さんの味わい深い絵に引き込まれます。2025/10/10
mntmt
5
わたしたちもいつかこの汽車から降りるだろう。2025/10/12