出版社内容情報
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
193
タイトルと表紙絵が気になり、読みました。森 洋子、初読です。銀河鉄道の夜の様な摩訶不思議な世界、魅力的な絶滅動物たちが多種多数登場します。 https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=7831 2025/10/03
KAZOO
115
私は表紙を見て、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出してしまいました。内容は異なりますが受ける印象が似ているものがあります。私好みの落ち着いた茶系統の色合いの絵です。車掌と父親と子供の以外はすべて動物たちです。その動物たちが降りたり乗車したりします。楽しませてくれる本でした。2026/02/17
ままこ
81
広い広い大地をはしる汽車。様々な種類のお客さんが乗っていておしゃべりをしている。興味をしめした男の子が話を聞いていくと…。森 洋子さんのリアルでファンタジックな絵がとても素晴らしく、淡々とした文の隙間から想像がふくらむ。美しく幻想的で物哀しくも温かい。押しつけがましくなく警鐘を鳴らす。小さな希望が灯るラストにホッとする。子供はもちろん大人にも読んで欲しい絵本。2026/01/12
ふう
77
空には大きな月とたくさんの星々。その光に照らされて、広い大地を汽車が走っていきます。美しい絵だけど、どこか寂しそうです。乗客はたくさんの動物たち。ぽつんとある駅もとても寂しそうで、動物が一つの種ずつ降りていきます。1681の駅で降りたおじさんは、男の子に「わたしの名前はモーリシャスドードー」と告げました。ぼくを忘れないで、というように。汽車の中は空席が増えていきましたが、最後の方で乗ってきたかわいいお客もいました。日本のアホウドリ。絶滅寸前のところで助けられた鳥です。これ以上乗客が減らないようにと祈ります2026/02/05
とよぽん
65
何も予備知識がなく読んだ。たくさんの乗客を乗せて、もの寂しい列車が月明かりの平原をひたすら走っている。うかつにも、3番目の乗客が降りたところで、ハッとした。森 洋子さんの絵本を読んだのは初めてだが、何と深い内容を静かに語っているのだろうと思った。声高に訴えるより、何倍も力を持つ作品だと思う。他の作品もぜひ読みたい。2026/02/11




