出版社内容情報
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
293
森洋子・作。月明かりの下、広い大地を行く汽車。宇宙空間を行くのではないが、そのたたずまいは宮澤賢治の「銀河鉄道」を想わせる。汽車に乗っているのは、たくさんの動物たち(哺乳類もいれば、鳥類や爬虫類、両生類も)。男の子(推定・小学4年生)とそのお父さんも乗っている。車内はにぎやかなようでもあるが、やはりある種の静けさが支配している。最初に下車したのはドードー。1681駅だった。次は1800駅でブルーバックが、さらには1844駅でオオウミガラスが降りていった。大人の読者には、これは暗喩でもないほどにわかる。⇒2026/07/04
starbro
220
タイトルと表紙絵が気になり、読みました。森 洋子、初読です。銀河鉄道の夜の様な摩訶不思議な世界、魅力的な絶滅動物たちが多種多数登場します。 https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=7831 2025/10/03
KAZOO
127
私は表紙を見て、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出してしまいました。内容は異なりますが受ける印象が似ているものがあります。私好みの落ち着いた茶系統の色合いの絵です。車掌と父親と子供の以外はすべて動物たちです。その動物たちが降りたり乗車したりします。楽しませてくれる本でした。2026/02/17
とよぽん
104
何も予備知識がなく読んだ。たくさんの乗客を乗せて、もの寂しい列車が月明かりの平原をひたすら走っている。うかつにも、3番目の乗客が降りたところで、ハッとした。森 洋子さんの絵本を読んだのは初めてだが、何と深い内容を静かに語っているのだろうと思った。声高に訴えるより、何倍も力を持つ作品だと思う。他の作品もぜひ読みたい。2026/02/11
ままこ
88
広い広い大地をはしる汽車。様々な種類のお客さんが乗っていておしゃべりをしている。興味をしめした男の子が話を聞いていくと…。森 洋子さんのリアルでファンタジックな絵がとても素晴らしく、淡々とした文の隙間から想像がふくらむ。美しく幻想的で物哀しくも温かい。押しつけがましくなく警鐘を鳴らす。小さな希望が灯るラストにホッとする。子供はもちろん大人にも読んで欲しい絵本。2026/01/12




