出版社内容情報
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
187
タイトルと表紙絵が気になり、読みました。森 洋子、初読です。銀河鉄道の夜の様な摩訶不思議な世界、魅力的な絶滅動物たちが多種多数登場します。 https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=7831 2025/10/03
KAZOO
104
私は表紙を見て、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出してしまいました。内容は異なりますが受ける印象が似ているものがあります。私好みの落ち着いた茶系統の色合いの絵です。車掌と父親と子供の以外はすべて動物たちです。その動物たちが降りたり乗車したりします。楽しませてくれる本でした。2026/02/17
ままこ
81
広い広い大地をはしる汽車。様々な種類のお客さんが乗っていておしゃべりをしている。興味をしめした男の子が話を聞いていくと…。森 洋子さんのリアルでファンタジックな絵がとても素晴らしく、淡々とした文の隙間から想像がふくらむ。美しく幻想的で物哀しくも温かい。押しつけがましくなく警鐘を鳴らす。小さな希望が灯るラストにホッとする。子供はもちろん大人にも読んで欲しい絵本。2026/01/12
ふう
73
空には大きな月とたくさんの星々。その光に照らされて、広い大地を汽車が走っていきます。美しい絵だけど、どこか寂しそうです。乗客はたくさんの動物たち。ぽつんとある駅もとても寂しそうで、動物が一つの種ずつ降りていきます。1681の駅で降りたおじさんは、男の子に「わたしの名前はモーリシャスドードー」と告げました。ぼくを忘れないで、というように。汽車の中は空席が増えていきましたが、最後の方で乗ってきたかわいいお客もいました。日本のアホウドリ。絶滅寸前のところで助けられた鳥です。これ以上乗客が減らないようにと祈ります2026/02/05
花ママ
64
初読みの絵本作家さんです。何とも不思議な雰囲気を持った色彩で描かれていたのは、今はもう見ることができない動物たちと絶滅危惧種になっている動物たち。それぞれの動物が下車する駅には、ある数字が刻まれています。同じ列車に乗っている人間の男の子が父親に「ぼくたちはいつまでのっていられるの」という言葉が何を暗示しているのかが読み手に伝わります。ただ最後に少し明るい出来事も描かれています。もうこれ以上誰も欠けてほしくないと静かに訴える、とても良い絵本です。2025/11/03




