出版社内容情報
納豆は日本だけの食べ物だと思っていませんか? 実は、納豆の仲間はアジア各地、アフリカにまであるのです。納豆をせんべいみたいにしたり、スープにしたり、食べ方もさまざま。探検家の高野秀行さんが、世界をめぐって調べた美味しくておもしろい納豆の数々を紹介します。そして、日本の納豆はいつ、どのように生まれたのか? 大いなる謎にも挑みます。納豆が好きな人はもっと好きに、納豆が苦手な人もきっと好きになる絵本です。
内容説明
たくさんのふしぎ傑作集。小学中級から。
著者等紹介
高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍中に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。モットーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も書かない本を書く」。『謎の独立国家ソマリランド』(集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞と梅棹忠夫・山と探検文学賞を、『イラク水滸伝』(文藝春秋)で植村直己冒険賞とBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞
スケラッコ[スケラッコ]
漫画家。京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
87
たくさんのふしぎ傑作集。分類383。内容は『謎のアジア納豆』を子供向けにしたもの▽納豆の起源は、日本に稲作が伝わった弥生時代から?と予想する。しかし、納豆は日本独自のものではなくアジア各地にも納豆があることを発見した著者は、現地に行って食べて取材する。すると、納豆は稲わらで作るだけでなく、さまざまな植物でも作ることができると知った。実際に納豆を手作りしてみる▽情報化社会の「冒険」の難しさと楽しさを伝える良本。2024.10刊2025/04/29
Aya Murakami
78
図書館本。 納豆って世界中にあるのですね。そしてはるかかなたのアフリカにも…!消化に悪い大豆を消化しやすくする知恵が納豆なのだとか。安い納豆、アニメNANAでも安いといわれた納豆。ごめんなさい、私は納豆嫌いなので冷ややっこ食べます。2025/01/27
fwhd8325
65
日本だけでなく、アジアを越えてアフリカまでをめぐった納豆の記録です。この作品以外にも、高野さんは、納豆に関する著作があると思います。しかし、これは絵本です。納豆に関する絵本です。納豆の作り方も丁寧に書かれています。2024/11/23
読特
48
ミャンマーのトナオはせんべい納豆。クワ、イチジクの葉やシダで発酵させる。ネパールのキネマはカレー味にすることが多い。中国ミャオ族のガオヨウ。巨大鍋に入れで薪で煮る。韓国のチョングッチャン。野菜や豆腐と煮込んでピリ辛味の納豆汁。ナイジェリアのダワダワ。大豆でなくてパルキアの木の実から作る。ブルキナファソのプシキン村。乾燥地でも育つバオバブの木の実を発酵させる。…納豆は日本だけのものではない。世界の様々な国で愛されている。決して豊かでない土地で、客に出すようなご馳走ではないが、それぞれの思いがこめられている。2024/11/17
akihiko810/アカウント移行中
29
辺境探検家・高野さんの『謎のアジア納豆』『幻のアフリカ納豆を追え』の内容を分かりやすくまとめた内容の絵本。スケラッコ絵。印象度A 大豆を醗酵させた納豆。豆が醗酵する条件さえ合えば、どこでもできる。藁じゃなくても醗酵する、ということで、世界中に「納豆」はあるらしい。いやー、知らんかった。面白いね。アジアではミャンマー、ネパール、中国(のミャオ族)、韓国。そしてなんと西アフリカにも。アジアの納豆は大豆から作られていたが、アフリカでは「パルキア豆」や「バオバブの種」から作るそうだ。2024/12/18