出版社内容情報
わたしは松田コロン。私立探検家学園の2回生。実習からもどったわたしを待ち受ける驚きのしらせ。3回生のジム・スコットが、実習から帰ってない? ジムを連れもどすため、仲間たちとふたたび訪れたインカのような国オラータデラータ。思わぬ人物との再会、<ウクパチャ(じごく)>と呼ばれる鉱山、はたしてわたしたちは無事ジムを救出できるのか!? そして、学園の地下深くで目にしたものは……。怒濤のシリーズ第4弾!!
内容説明
わたしは松田コロン。小学校六年で、私立探検家学園の二回生。三度目の“実習”を終え、夏休みをむかえたわたしに、かかってきた一本の電話。受話器のむこうで、親友の流ちゃんの声がふるえてた。「ジム・スコットが、実習からもどってないって」まってろよ、ジム!かならず助けにいくから!たのもしいなかまたちとの、ジム救出劇が幕を開ける。
著者等紹介
斉藤倫[サイトウリン]
詩人。『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で、第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞
桑原太矩[クワバラタク]
1985年生まれ。漫画家。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。2010年『鷹の台フリークス』でアフタヌーン四季賞佳作、2011年『ミミクリ』で同賞準入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
71
PES④前回の実習も危機一髪、生贄にされそうだったところを脱出できた。しかし帰還後、仲間のひとりジム・スコットが帰らずに行方不明になっていることがわかる。コロンは仲間たちと一緒に再度オラータデラータへ向かう▽実習先のひみつが明らかになる。予想通り”平行世界(パラレルワールド)”だがその成り立ちは学校の創設にかかわるものだった▽主要登場人物紹介はあるけれど、クラス名簿みたいに全員リストが欲しい。2024.4刊2024/11/12
yumiha
35
3巻での実習から戻ってきていないジム・スコットを捜しに行くミウラ先生とともにウエーハースに乗り込んだコロンたち。ミウラ先生、あっさり許したのが気にかかる。新たに登場したナルギス先生、闘いの場面でのヤクザ映画のような啖呵が楽しいし、めちゃ強い。無事にジムを救出した後半は、PESの歴史や秘密がかなり明らかになるのだけれども、ビンゴ図書館長は教えてよかったんだろうか?ラストでは、コロンが自分の資質やPESちゅう組織への疑問で悩み、「PESやめようと思う」と流ちゃんへ爆弾宣言‼秋に発売予定の5巻が待ち遠しい。2024/06/11
杏子
10
私立探検家学園4巻読了。少しずつPESの謎が解けていく?かに見えてますますわからない!続きも目が離せない!?2025/02/03
ぱせり
6
「探検家になるには、ふつうじゃない努力や、経験が必要で、それは、わかる。だれもが、その目標にむかってがんばってる。わたしは、それを、とてもうつくしいっておもう」コロンは「だけど」という。考える暇もなく進む活劇に乗ることは、楽しいけど同時に怖いことなのだ。2024/10/30
ゆにす
5
PESの秘密が後半にわかる。一つの謎はわかったけれど、さらに謎がたくさんあるようで、読んでいて疲れる。コロンの心の揺らぎには共感できる。流ちゃんのキャラは今回もいい。ゆるっとした文体とアクションシーンが多いのがアンバランスな感じ。2024/05/12